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3月13日、日曜日、六本木ヴェルファーレにて、今年最初の女子プロボクシングの興行がありました。
昨年11月の長野は行けなかったので、公式試合を観るのはかなり久しぶり。ヴェルファーレは満杯で、報道陣の数も多く、開始前から熱気むんむん。私もこの日は、女子ボクシングを注目するマスコミの方々を引き連れての観戦になりました。
やはりショーアップの意味では、ヴェルファーレはいいですね。後楽園ホールの地味さとは対極…。選手入場だけでも、音楽と照明がドラマを掻き立ててくれるようです。
(文中敬称略)
★第1試合
日本フライ級ランキング戦[2分4ラウンド]
櫻田由樹(Fギャラクシー) vs. 林一実(B.I.T)
愛知県にあるボクシングジム、B.I.Tは、女子に力を入れているそう。この日は2人参戦。
キレがありいい立ち上がり。が、ジャブの応酬でなかなか決定打が出ない1R。2Rで林が前へ出てくるが、櫻田が上手くまとめてかわす。
後半になると両者スタミナ切れかガードが下がり、パンチがあたりはじめる。2人とも力を抜く瞬間がないように見える。これではスタミナがもたないのでは…。4R、櫻田のいい左ボディが決まり、40-39、39-39、40-38で櫻田の勝ち。櫻田はフライ級の6位となった。
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えっ? 山木会長がセコンド? 山木会長は山木ジムで女子のトレーナーを務めてますが、女子プロボクシング協会の会長でもあるので、1選手のセコンドにつくってのは‥‥それほどの選手なのでしょう!
ツバサ選手! それはもう登場から釘付けにさせられました! 華があるし、可愛い。試合が始まれば、そのリズム感、しなやかさに、会場からどよめきが起こるほど。すごい選手が出て来ましたね。ジャブが早く強く、近藤もよくガードしていたのだけど、差は歴然。4R、ツバサが一気に大振りになっていくが、ここは経験を積んでいけばいいだけのこと。次が楽しみです。
40-38、40-37、40-37でツバサの快勝。
★第3試合
スペシャルマッチ・日米国際戦/フェザー級[2分4ラウンド]
東郷理代(L-1) vs. ステイシー・レイル(アメリカ)
東郷は昨年9月にデビューしたばかりで、既に3戦3KO勝ち。現役トラック運転手という剛腕。対するレイルは、1戦1勝1KOの戦歴だが、完璧なアスリート体型! 腹筋割れまくり! トレーナーと踊りながら出て来た彼女は、まるでアイドルラッパーの趣き。ハートのミニスカウェアが可愛い。そこに腹筋が…。
全く休まずジャブを出すレイルに、東郷は手を出せない。しかし東郷の向かっていく気迫は、静かなのに殺気だち、緊迫した空気に。
2R、レイルの連打に東郷がクリンチ。が、その後東郷の猛攻撃。レイルが一瞬ぐらつく。東郷の重い右が何度もあたるが、レイル、打たれ強く、手を出し続け、次第に東郷が大振りに。「左を制す者は〜」って、レイルのスタイルを見ると確信する。全てを左だけで止めてしまうのだ。
圧倒的な手数で、40-37、40-38、40-38で、レイルの勝ち。踊ったり泣いたり抱いたりと、エモーショナルに勝利を表現してました。女子ボクのアイドルになれそう。
★第4試合
日本ミニフライ級王座次期挑戦者決定戦[2分6ラウンド]
同級1位 渡辺まりか(F・I-TEN) vs. 同級3位 池山直(フジワラ)
池山の顔が変わった気がする! 人に見られる人の顔。自信や余裕が出てきたのだろうか? リズムの渡辺、突進の池山と全く違うタイプの2人。なかなか噛み合わず、バッティングでイエローカードを渡辺がもらったり。
60-58、60-57、60-57で池山の勝利。
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ここで、八島有美の引退セレモニー。その実力と容姿で、常に女子ボクシングの顔として活躍してきた彼女。
が、昨年5月、柴田早千予との防衛戦の後救急車で運ばれ、生死を彷徨うほどの事態に。その後全く連絡が取れなくなり、かなり心配していたのですが、奇跡的な回復を遂げ、後遺症も残らずで、ほんとに良かったです。ただボクシングはもうドクターストップ。
「本当は続けたい。でも武道家らしく潔くかっこよく引退します」
とリング上で語る彼女は「最後の減量」を完璧に仕上げ、綺麗で輝いていました。
女子総合格闘家の藤井恵が涙で労をねぎらい、元WBA世界ジュニアフライ級チャンピオンの渡嘉敷勝男氏は「女子のボクシングをバカにしてる場合じゃない!」と男子を一喝。八島選手、女子ボクシングを讃える発言をユニークに熱くされました。
なかなか女子ボクシングが認められなかった長い時を経験した人たちは、胸を熱くしたことだと思う。
八島は今後、女子ボクシング協会公認の初の女子トレーナー、そして大会のイベントプロデューサーとしても活躍していくことになる。女優業も楽しみだ。
最終成績は14戦9勝(3KO)3敗2分。おつかれさまでした!
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★セミファイナル
日本フライ級タイトル戦[2分8ラウンド]
王者 猪崎かずみ(鴨居) vs. 同級2位 須賀寿江(鴨川)
昨年9月、山口直子との接戦の末、悲願のベルトを手に入れた猪崎の、初防衛戦。向かうのは、昨年10月に中国遠征し、世界タイトルをかけて善戦、成長著しい須賀。
2人ともさすが動きが早くキレがあり、安定したスタート。しかし猪崎のリーチの長い絶えまないジャブに、防御は上手くても中々攻撃に出れない須賀。3Rくらいから須賀の、ダッキングからのアッパー、スリップからのフックが上手くあたりだすが、手数では猪崎が圧倒的に優勢。欲を言えば足りないのは気迫か…と思い始めた8R目、須賀の反撃が始まり打ち合いに。しかし少し遅かった…。
80-78、80-78、80-76で、猪崎の判定勝ち。娘さん2人もリングに上がり、会場の祝福に包まれた。
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★メインイベント
WIBA世界スーパーフェザー級王座決定戦[2分10ラウンド]
同級1位 ライカ(山木) vs. 同級2位 チーベル・ホールバック(USA)
昨年9月、3度目の世界王座防衛戦を果たし、その試合は昨年のWIBA年間MVPにも輝いたライカ。次は2階級制覇と、階級を変え臨んだこの日。相手は二転三転した後、アメリカから「鉄の拳」というニックネームを持つチーベル・ホールバックが。「鉄の体」でもいいんじゃないかっ!? と思える鎧のような筋肉! 女には見えない…。
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ライカは何度も強引に前に出るのだが、ホールバックも一歩も引かず打ち合いに応じる。3Rあたりで、連打後のホールバックの息が突然乱れ、これは意外とスタミナないかも! と思うが、すぐに復活…。互いのいいパンチが激しくあたるが、打たれ強くどれも効いてないように思える。中盤からほとんど休みない連打戦が続き、客席からどよめきも。
終盤互いに前に出るがライカの有効打をホールバックは許さず、100-98、99-98、100-98で僅差でホールバックの勝利。もう終わり? と思ったほど白熱した10Rだった。
ライカはこれで無冠になってしまったが、すぐにでもリベンジを果たしてくれることを期待しています! いい試合でした!
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