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■“あたし”のボクシング 〜ウエキョンの女子ボクシングレポート〜■

vol.24 Fighting Angel 2004 Part 5@京都

 9月18日、これまでにない大規模な興行が、京都で催されました。

 時間と経費のことを考えると、行くのは無理かなぁと思ったのですが、やはり絶対観たい! と急遽行くことを決定。女子ボクシング協会さんから、選手たちと一緒にバスでというオファーを頂いてありがたい&非常に魅力的だったのですが、時間的なことで断念。当日新幹線で駆け付けました。

 京都というと、ライカ選手、そして世界王座奪取を目指し日本ミニフライ王座を返上することになった袖岡選手の出身地。この2人の世界戦、そして空座になったミニフライ級とフライ級(柴田早千予選手も同じく返上したため)の日本王座決定戦という、贅沢なカードが揃いました。

 会場は京都府立体育館。でかい‥‥、埋まるのだろうか‥という心配をよそに、結構な人入り。パンフもかなり豪華。女子ボクシングの歴史やオフィシャルルール、ライカのロングインタビューや女子ボクサーたちのプロフィールなど盛り沢山で、読ませます。

 ステージからリングへ続く花道‥‥ショーアップも中々です。興奮も高まり‥‥。

★フレッシュファイト 〜58kg契約/2分4ラウンド
 東郷理代(L−1)vs 水野真基子(Fギャラクシ−)

 水野は前回が無効試合だったので、2人ともほぼデビュー戦。

 ほとんどボクシングの形を成さない、足を止めたまま手だけ出しあう1R。2Rから水野のスタミナ切れかガードが下がりパンチをもらい続けついにダウン。その後東郷のラッシュで2度目のダウン。3R1分29秒で東郷のTKO勝ち。

★第1試合 ミニフライ級/2分4ラウンド

 
 入江エリカ(山木)vs アヤカ(チ−ム・クロス)

 7月に長野で戦い引き分けた2人。アヤカはアイドル並のルックスに派手なコスチューム&パフォーマンス。久し振りにタレント性の強いボクサーが出てきて嬉すぃ。

 外見に負けず、防御、連打とボクシングテクもかなりのもの。足もリズミカルに使い、入江の攻撃を許さず、ワン、ツー、「スリー」まで出せるアヤカに軍配が。4Rでは入江も攻撃したが、40-38、40-37、40-38でアヤカの文句無しの判定勝ち。その後写真撮影や握手に応じ、早くも大物の風格。今後が楽しみだ。

★第2試合 60kg契約/2分4ラウンド
 小八ヶ代真紀(山木)vs 藪下めぐみ(SOD女子格闘技道場)

 柔道世界選手権出場の肩書き、そして女子プロレス、キックボクシング、総合格闘技で活躍中の薮下が初めてボクシングに参戦。

 大振りながらも動きは悪くないが、やはりキャリアの差、小八ヶ代に有効打が多い。2人の重いパンチの音が響くが、双方打たれ強く一歩も引かない。しかし追い詰められた時に足を使えない薮下がまともにストレートをもらってしまったり、ダウンこそなかったが、40-37、40-36、40-38で、小八ヶ代の圧勝。

★第3試合 日本ミニフライ級王座決定戦/2分8ラウンド
 菊地奈々子(代々木ブル−スカイ)vs 渡辺まりか(F.I−TEN)

 2人ともまだ新人と言えるが、今年順調に白星を上げ王座決定戦まで昇り詰めた。

 互いに様子を見る1R、接近戦の2R、上下の打ち分けが上手い渡辺、左をスピーディに打ち込む菊池。いい勝負で、スタミナ戦になり、後半は頭を突き合わせての激闘。79-78、80-77、80-76で菊池の判定勝ち。


 
★第4試合 日本フライ級王座決定戦/2分8ラウンド
 猪崎かずみ(鴨居)vs 山口直子(山木)

 長身でリーチの長さが武器の猪崎、豪腕の「天才」山口。激選区のフライ級王座をかけて結果の予測つかないマッチが始まった。動く猪崎に対して、一撃を狙っているのかあまり動かない山口。が、2Rから山口も反撃に出、3R終盤に右ストレートが猪崎の顔にあたりぐらつき、そこにラッシュ。ゴングに救われる猪崎。

 連続KO勝ちの山口のパンチがあたるが、猪崎も打たれ強くジャブを出し続ける。静まりかえる会場。山口がぐらつくシーンも。

 判定は78-78、79-79、79-79のドロー。規定により1Rの延長戦に。

 ここで明暗を分けたのは、スタミナか? 猪崎の手数により、2-1で猪崎が勝利、泣き崩れた。山口が祝い2人は抱き合う。ボクシングのこういうところが好きだなぁ‥と思った。

★セミ・ファイナル
 WIBA世界ミニフライ級王座決定戦/2分10ラウンド
 袖岡裕子(SPEED)vs イボンヌ・ケ−プルズ(USA)

 接戦、と言うか、正直少し退屈だった前半。

 なかなか絡まない。互いに攻めようとはしてるのだが、1発打っては離れる、の繰り返し。袖岡が少しづつ強引に打ち合いに持って行くがイボンヌは足を使い逃げてしまう。7Rくらいからようやく打ち合いになり、10R終了。

 99-99、100-99、99-99のドローだが、タイトルマッチのため、規定によりポイントに勝る袖岡がタイトルを取った。


 
★メイン・イベント
 WIBA世界フェザ−級タイトルマッチ/2分10ラウンド
 ライカ(山木)vs ミッシ−・フィオレンティ−ノ(USA)

 ライカの3度目の防衛戦の相手は、9戦全勝(6KO)、“女ロッキ−・マルシアノ”の異名を持つミッシ−・フィオレンティ−ノ。「牛」みたいである‥‥。

 ゴングが鳴った瞬間2人共顔つきが変わり、カウンター応酬の激しい乱打戦。ボディの音も相当鈍い。面白い! これぞボクシング! という試合。クリーンヒットが続くが全くひるまない2人。下がりながらもパンチを出す。

 3Rでライカがぐらつき、ミッシーは右目をカット。しかし勢いの止まらない2人に、場内も沸き立つ。

 プロデューサー席にいた畑山隆則氏も、座ってられなくなったのか、セコンド席に移りゲキを飛ばす。

 とにかく力で押すミッシーをガードしながら手を出すライカ。技術ではライカが一歩上か? ミッシーが徐々に大振りでガードが下がっていく。ライカは細かくまとめて的確にあてていく。

 終盤両者接近での打ち合いに客も立ち上がって大声援。ライカの有効打が多いがミッシー、全くひるまず。ようやく最終ラウンドで少しぐらつきが見えたが、怒濤の打ち合い。そして死闘が終了した。

 結果は、100-98、100-97、100-95で、文句なしのライカの判定勝ち。意外とダメージもあまりない感じで勝利者インタビューに答えてくれた。すごい。ほんとうに、いい試合をどうもありがとう!!!

(文中敬称略)

[2004.10.6 記]


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