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■“あたし”のボクシング 〜ウエキョンの女子ボクシングレポート〜■

vol.18 Fighting Angel 2004 Part 2@大森 GOLD GYM

 約3カ月に1度の頻度で開催されていた女子プロボクシング興行ですが、今回は前回から1カ月ちょっとしか空けずにの開催。選手が増えたきたこともあるのでしょうが、ファンとしては嬉しい限りです。ミニフライ級、フライ級の、タイトル挑戦権をかけたトーナメントも始まりました。ここのところ新人の活躍が目覚ましいこの2階級。今年一杯でランクの変更がかなりあるかもしれないということで、盛り上がりが期待されます。(文中敬称略)

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石山絵理は、2戦目で初勝利! 
第1試合/55キロ契約4回戦
櫻田 由樹(Fギャラクシ−)vs. 岡 裕美(L-1)

 この対戦は急遽決まった追加カード。減量等体作りが厳しいボクサーにとって、急に試合が決まるというのは覚悟がいることだろう。2試合負けが続いた櫻田が、デビューの岡を迎えうつ。お互い相手を見ながらの立ち上がりだったが、後半、岡のスタミナが切れたあたりから櫻田のパンチが当たり始め、40-38、40-40、40-39で、櫻田の判定勝ち。

第2試合/ミニフライ級ト−ナメント1回戦
藤井 巳幸(全女プロレス)vs. 石山 絵理(RED DEVIL)

 前回の興行で快勝のデビューを果たした藤井が、既にトーナメントにエントリー。対する石山は昨年6月のデビュー戦で櫻田由樹に敗れ、この日が2戦目。が! 石山の相当な上達ぶり! 気迫もかなりのもので、全女で鍛え上げられているだろう藤井をコーナーに追い詰め2人が組み合いレフリーに離されることもしばしば。石山のコンビネーションも良かった。40-38、40-39、40-38の3-0で石山の判定勝ち。

第3試合/56キロ契約4回戦
亜利弥’(Fギャラクシ−)vs. 蓮沼 奈香子(土浦)

 蓮沼はデビュー戦。プロレスでも活躍中で花のようなコスチュームが可愛い亜利弥’(ありや)は5戦目。負けが続いていた亜利弥’が序盤から速いペースでパワー全開。蓮沼も善処していたがガードが低くパンチをまともにもらってしまう。後半は蓮沼も追い上げたのだが、ポイントは40-39、40-37、40-38の3-0、亜利弥’の判定勝ち。


上村里子(右)は、これまで勝ちに恵まれなかったが、着実に成長していた!
第4試合/ミニフライ級ト−ナメント1回戦
山田 香子(MUSTANG)vs. 上村 里子(フィオ−レ)

 両者ともに今まで勝ち星なし。しかし! コンスタントに参戦する選手は、やはりその上達ぶりには目を見張るものがある。続けて観戦していると、それを目の当たりにする瞬間は何とも言えない感慨がある…。

 ストレートのキレが圧倒的な、サウスポー上村(かみむら)が前半完全に優勢。後半山田が安定し上村の動きも冷静に見えるようになったようだったが、上村の攻撃力が衰えることはなかった。40-39、40-38、40-37の3-0で、上村の判定勝ち。

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左より山木会長、ライカ、八島有美、袖岡裕子
次回「5月23日、六本木ベルファーレ大会」をよろしく!
 ここで、2Rのエキシビション・マッチ。

 カードは八島有美(日本フライ級チャンピオン=Fギャラクシ−)vs. 袖岡裕子(日本ミニフライ級チャンピオン=SPEED)。エキシビションとはいっても、ガチンコ対決を見せてくれました。そしてその後、日本女子ボクシング協会の山木敏弘会長、ライカ(WIBA世界フェザー級チャンピオン)もリングに上がり、次の興行のお知らせに。

 次回は5月23日。六本木のヴェルファーレ。ライカの次の防衛戦は、アメリカのシェルビー・ウォーカーが相手に決定。金髪の、かなりの美人です! 八島の防衛戦はあの強剛、柴田早千予。袖岡の防衛戦もありと、豪華ラインナップです。みなさんお楽しみに。

 ちなみにこのとき、マイクを握る山木会長が観客からの質議応答の時間もとり、選手たちの声、それぞれの練習のことなどもファンが直に聞ける、ちょっと貴重なひとときでした。

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場内静まるノックアウトで須賀を下した山口直子
セミ・ファイナル/日本フライ級ト−ナメント1回戦
山口 直子(日本フライ級3位=山木)vs. 須賀 寿江(鴨川)

 昨年9月の興行で、柴田早千予の猛攻撃で早いうちに沈んでしまった山口。しかしそれまでは、01年にKOデビューしてから7戦無敗と、彼女の強さは伝説にもなっていたはず。それをようやく自分の目で確かめることが出来た試合だった。

 期待の新人須賀は3戦無敗。所属ジムではトレーナーもつとめ、技術には定評がある。

 期待通り、双方共に動きは早く、コンビネーションも抜群。息を飲む試合運び。そして、山口のパンチの音に驚く。これは一発もらったらかなり危ない。3R、山口の重いパンチがヒットし、須賀がぐらついたところにラッシュ。ダウンを取る。立ち上がった須賀に山口がラッシュをかけ、レフリーストップ。3R29秒、山口のKO勝ち。


両者引かない白熱の打撃戦は、格上のマーベラス(左)が優った。
メイン・イベント/フェザ−級6回戦
マ−ベラス(日本バンタム級チャンピオン=SPEED)vs. 小八ヶ代 真紀(日本フェザ−級4位=山木)

 昨年にデビューし4戦4勝を誇る小八ヶ代(こやかしろ)。そして昨年初代日本バンタム級王者になり、年末にはIFBA世界フライ級王者に挑戦、敵地判定ながらも超僅差で負けた実力のマーベラス。  

 序盤から2人の重いパンチの音が鳴り響く。世界レベルということでマーベラス優勢かと思っていたが、小八ヶ代の攻守もなかなか。お互い一歩もひかず、カウンター多発の打撃戦。しかしやはり、マーベラスの手数が圧倒的に多し。採点は60-56、60-58、60-58の3-0、マーベラスの判定勝ち。

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 この日は山木ジムの新井彩菜真、ジプシータエコ両選手が私服でセコンドをやっていて、なんか可愛かったですねー。そして以前、精神面の弱さで勝てなかったと言っていた櫻田選手。この日は試合の前もリラックスした様子で、試合後は、調整時間が少なかったのに勝てたのは心と体の両方のバランスが必要だと分かったから、と話してくれました。

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▼それから上村選手からは、試合前に以下のメールを頂きました。


 
 女子ボクシングはまだまだ市民権を持っていないスポーツです。私自身もまだ勝利につながらず苦悩の日々ですが、私たち選手のがんばりがいつの日かメジャースポーツになって行くことを祈っている次第です。

 4月4日(日)は大森で第3戦目に出場させて頂く事になりました。

 まだ勝ち星のない私ですが、ミニフライ級トーナメント出場権利を与えて頂いた事に感謝し、是非とも勝利を手にしたいと思っています。

 このようなホームページは私たち選手には大きな励みにもなります!! 色々な角度からのレポートを宜しくお願いいたします。

 まだまだ力およびませんが頑張っていこうと思います。

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 この日念願の初勝利を飾った上村選手は、毎回宮崎から参戦。昼は会社勤めをしながら、夜はフィットネスクラブでボクササイズのインストラクターをつとめ、その後ボクシングの練習というタフライフを送っている。

 選手の方と話したりメールを頂くことは、こういったレポートにはとても貴重です。ぜひぜひ気軽に声をかけてくださいねー。

[2004.4.8 記]


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