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■“あたし”のボクシング 〜ウエキョンの女子ボクシングレポート〜■

vol.17 新ホープ! 「最年少女子プロボクサー」藤本りえ

 この連載でも何度か書いてますが、プロ選手の中で最近特に注目していた藤本りえ選手。通称、りえ坊。新人なのにそのボクシングフォーム、パワー、デビュー戦で髪をオレンジに染めたりのパフォーマンスなど光っていて、ライカ、八島有美につぐスター選手となる可能性濃厚。公式ホームページも出来たということで、うーん、嬉しい! ライター魂をくすぐります! というわけで早速取材をお願いしました。

−−自分のホームページを立ち上げるプロ選手はなかなかいなかったのですが、すでに結構盛り上がってますよねー。

「そうなんですよ。知り合い以外の人もたくさん書き込んでくれるので嬉しいです。まめに返信や更新をするようにしています。はじめの挨拶にも書いてるのですが、女子ボクシングをもっとメジャーにしたいんです。何をしていいか分からない、どこから入っていいか分からない人って結構いると思うんです。その人たちが気軽に色々聞ける場になればいいし、あと私の試合前には応援してもらえたりすれば嬉しいです」

−−昨年9月のデビュー戦ではKO勝ち、11月は古賀選手(福岡シュガーレイ)と引き分け、先日のJBスポーツのスパー大会で勝利と善戦が続いてますね。

「古賀さんとは1(藤本)-0(古賀)の引き分けだったので悔しかったです。プロテストも一緒だったし、因縁を感じます。次の5月の試合でまた対戦するので、決着をつけます! その後はフライ級のトーナメントがあるので、勝ち進んでいきたいですね」

−−年内にランカーですね! デビュー戦の時から、緊張感よりも楽しんでいる様子があって大物感を感じたのですが。

「デビュー戦は全く緊張しませんでした。倒すことだけ考えてました。ベルファーレなんかでは入場する直前はいたたまれない気持ちに少しなったりもしますが、リングに上がれば緊張感は全くないですね。熱くなって一発を狙いに行くタイプで、コーチからは『ハートは熱くてもいいから頭はクールに』と言われてます(笑)」

−−ボクシングを始めたきっかけは?


「中高とバスケをやっていて、高校は体育大学の付属に行きました。中学では練習中にパイプ椅子が飛んで来たり、高校は女子高で女体育会系。ビンタとかそれはもう厳しかったんですよー! 高校はもうその厳しかった記憶しかないくらい。高2の夏に膝の前十字靱帯断裂をやってしまって、もうバスケは出来ないと言われたのですが、神奈川にある専門の病院に入ってリハビリをかなりがんばって復帰出来たんです。その病院には色々なスポーツのプロが来ていて、仲良くなったり人脈が広がって楽しかったんですね。で、プロのスポーツ選手ってかっこいいなあと思い、自分もプロになりたいと漠然と思うようになって。今から始めて出来ること、それにどうせやるならチャンピオンを目指したいし有名になりたい。で選んだのがボクシングだったんです。特にボクシングを見ていたわけでも格闘技に興味があったわけでもないんですが」

−−で国際ジムに。

「YMCAの体育科に進んだので、近かったんです。ボクシング・マガジンのジムの広告を見て捜して。高校卒業前に入って昼行ってたのですが、専門学校が始まって夜に変えたらなんか雰囲気が違って居場所がなくて…。その時に目をかけてくれたのが三浦会長で、独立してドリームジムを設立した時に一緒に移りました」

−−一緒に来るかって?

「嬉しかったですよー。引き抜きみたいで。会長の教え方も好きでしたし。誰に対しても同じように教えてくれるし」

−−私も見学に行った時に1時間も以上もざっくばらんに話してくれてすごく楽しかったです。

「真面目な理論を教えてくれると、その後恥ずかしいみたいで『多分、そうだよ』なんて冗談ぽくするんです(笑)」

−−俺は女は教えない、なんて言ってましたけど。

「エディ賞を取ったりして、希望者を誰でも教えられるわけにはいかないし…。途中からトレーナーが、木嶋仁コーチに変わったんですね。『会長についてこのジムに来たのに…』って悩んで十円ハゲが出来たこともあって…」

−−ええっ!? いつも明るいりえ坊が!

「こういうキャラだから明るく振る舞っちゃうんですけど‥‥」

−−そっかー…。私も悩み多いけどハゲはないからまだまだだな(笑)。

「でもその木嶋コーチが本当に一生懸命教えてくれて、練習さぼったりしても次行った時に変わらずちゃんと見てくれて‥‥。学校に行っていると忙しいし誘惑も多いので、ちゃんとジムに行こうと思って学校はやめたんです。木嶋コーチとは、デビュー戦勝って飲みに行って、ファイトマネーをそっくりそのまま渡したんです。そうしたかったんですよ。そしたら受け取ってくれなくて、道で1時間くらい押し問答して」

−−…いい話だー…。

「私がお金ないの知ってるし、それに自分は選手の成長が嬉しいだけだからって。でも私ももらって欲しかったからその封筒を投げたりして、泣きながら『拾ってよ』って」

−−(感涙)目標とする選手、好きなボクサーはいますか?

「目標は…、『未来の自分』です。好きなボクサーは、仲がいいので尊敬してるとか言いたくないけど(笑)、トラッシュ中沼選手のボクシングはすごく好きですね」

−−あしボクの編集者、C級ボクサーさんもりえ坊のボクシングは彼に似ていると言ってましたよ。

「形が出来ていないボクサーもいるけど、私はボクシングをちゃんとやりたいです」

−−それとプロ選手としてのパフォーマンスもいいですよね。「あのオレンジの髪は、試合の前日にやって、試合終わって落としてるんです。町とか歩くと相当目立つんで。オレンジが好きなので、佐藤修選手の黄色みたいに自分のカラーにしてます。

 ジプシー選手のコスチュームとか、見ていて楽しいじゃないですか。やっぱりお金払って来てくれる人には楽しんでもらいたいと思うし、ボクシング同様ショーアップもがんばりますよ!」

−−これからも期待してます!

[2004.3.18 記]


http://www.geocities.jp/fujimotorie/

■藤本りえ
1983年3月11日生まれ、埼玉県上尾市出身。フライ級(ボクシング歴3年)/戦績:1勝(1KO)1分け。次の試合は、5月23日、六本木ヴェルファーレの予定!


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