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■“あたし”のボクシング 〜ウエキョンの女子ボクシングレポート〜■

vol.6 次は世界? 女子アマチュアチャンプ・小関桃

 プロモーターに畑山氏が就任したり、ベルファーレで催したり、選手も増え明るいニュースが聞かれる女子プロボクシングだが、その舞台にはあえて上がらず、日々練習にはげむ20歳の女子ボクサーがいる。

 小関桃。日本女子体大生。通称、桃ちゃん。

 中1からボクシングジムに通うも、そこは女子はスパーが出来ない方針だったため、昨年6月に、九段(東京都千代田区)のレパード玉熊ジムに移る。昨年の第一回全国大会ではライトフライ級で優勝。

−−ライトフライ級ということですが、選手の数から言って、実質日本チャンピオンと考えていいですか?


前にサンドバックで小指を折り、現在はシャドーメインで練習中の小関桃選手。
「プロと違ってベルトや防衛戦もないですから、チャンピオンとか関係ないですよ。常にフラットな状態でその試合に臨むっていう感じですかね…。階級区分は男子と一緒ですが、女子の場合、何せ人数が少ないですから、フェザー級以上は疎らですね。運がよくてふたり、相手がいなくて認定ってこともザラです。ただ、これは男子にも言えることだし、だからといって違うウエートどうし公式試合はやりませんね」

−−プロテストを受けずにアマに留まっている理由は?

「今のプロはJBCが認めてないですし、一応アマは去年から正式に認められたので…。でもアマでも女子のテストは演技(シャドーやサンドバック)で評価されたり、男子とはまだ違いますね…。東京都では100人以上の登録者がいるそうなのに、実際試合に出る人は少なかったり…。でも、潜在人口含めればかなりの数がいるはずなんです。今後も確実に増えていきますよ。もちろんうちらの競技レベルの向上とアマ連の女子に対する偏見意識の見直しっていう条件付きで…。それが改善し切れてない現状が、まだ選手が少ない理由かもしれませんね」

−−アマチュアの女子アジア大会が11月にインドであるそうですが。

「参加要請が来たので、行くつもりで調整してます。外国の強い選手と戦えるチャンスは、ムダにしたくないです」

 大学に通いながら、その後毎夜三鷹から九段まで通う。玉熊会長、有吉トレーナー始め、このジムはトレーナーが素晴らしいのでここにしてよかったと言う。

 レパード玉熊ジムでは、現在女性が40人程。ジムの規模で言うとかなり多い。男女分け隔てなく個々のレベルに合わせて指導してくれるので、選手志望の女子はぜひ見学/体験に来てみるといいのでは!

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 ジムの会長、元WBA世界フライ級チャンピオンのレパード玉熊氏にも話を伺いました。

−−桃ちゃんが始めにこちらに来られた頃はどういう感じでしたか?

「もうフォームとかはしっかりしてましたね。スパーやりたい、と言うので、通っているジムにちゃんと話をしてから来るように言ったんです」

−−現在JBCが女子プロを認めていないということで、女子ボクシングの振興に壁がありますよね‥‥。


ジムの壁には、選手の記事が貼られている。オリンピックでの活躍も期待されている。
「まあ黙認している状況ですけどね。女性がボクシングをやるべきではないという理由は何もないと思うんですが、積極的にバックアップするとなると新しいルールを作らないとならなくて、とすると協会が2つになってしまい、ただでさえ少ない選手の取り合いにもなりかねないし、難しい問題です」

−−このジムでは、練習では女性と男性の区別はしていないんですね。

「そうです。以前は女性でもスパーやる子はたくさんいたんですよ。でも結婚や出産などでほとんどやめてしまいましたが」

−−その頃は公式戦もなかったし、選手としてのモチベーションを維持するのが難しかったのでしょうか。

「それもあるでしょうね。今でも選手になりたい女性は男性と同じように教えますよ。骨格や筋力が違うからケガしやすいというデメリットはありますが、同じ女性同士が戦うのなら特に問題ないですし」

 スパー相手が少ないため、現在桃ちゃんは他のジムに出稽古に行ったり、他の選手がこのジムに来たりしている。この取材の日も、先日GOLD GYMでの興行でプロデビューした菊池選手が来ていて、桃ちゃんのシャープなスパーも観られたのでした。

 インドでのアジア大会の結果も楽しみです!

[2003.10.9 記]


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