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女性が普通に暮らしていて、ボクシングをやる機会なぞまずない。いや、なかった。過去形なのは、実は意外と身近なスポーツになりつつある状況が、昨今のスポーツクラブにあるからだ。それが、女性のボクシング人気を高めている要因の1つにもなっている。 現在、OASIS、GOLD GYM、高田道場などで週14本、体力増進やシェイプアップ目的のボクシングクラスを持つ、人気インストラクター。 「東京に引っ越して、当時人気が出始めたボクササイズのクラスなんかに出ると、ボクシングをやっていた身としてはちょっと違うなと思うことも多くて。エアロビのインストラクター養成所に通い、自分なりにプログラムを作って99年からクラスを持つようになりました。今でもそうですが受講者はほとんど女性ですね。クラス数もすぐ増えて、今はもう休む暇もないです。常連の方も多くて、週7本とか出る方もいます」 −−人気の要因は何なのでしょう? 「ストレス解消ですね。それとシェイプアップ。体をひねる回数が多いのと、インナーマッスルが鍛えられるため、より脂肪燃焼に効果がありリバウンドもしないんです」 −−ボクシング自体への興味は高まって来てますか? 「そう思いますよ。K1やプライド人気もあって女性が格闘技を実際にやる人も増えてますし。女子ボクシングのテレビ放映なんかがあれば、もっと増えるでしょうね」 何を隠そうこの私も、鈴木さんのクラスで初めてボクシングに触れ、すっかりはまってしまった1人。ボクシングを取り入れたプログラムは多くあっても、元チャンプのクラスはやはり違う! 今後は選手を育てていきたいという彼の次の動きも気になるところ。
鈴木敏和氏。元日本S・フェザー級チャンピオン。 15歳から空手を始め、2年後には全国少年少女実践空手道大会高3の部で優勝。その後神戸拳闘会でボクシングを始め、88年にデビュー。94年、日本チャンピオン。その後の阪神大震災でジムが閉鎖し、防衛戦を経て引退。24戦18勝11KO 5敗1分。
元日本S・フェザー級チャンピオン、鈴木敏和さん。uekyonも教わる人気インストラクター。
T&Hボクサ・フィットネス・ジム。昨年7月に大久保のスポーツ会館内にオープンしたこのジムは、竹原慎二&畑山隆則という元世界チャンプが運営し話題になっている。ジムの特徴は「プロを養成しない」ということ。ボクシングジムの緊迫した雰囲気は皆無なので、女性も気軽に入会出来る。
取材した午後3時、ジムを埋めていたのはほとんど女性(以前夜に行った時は男性も多かった)。シェイプアップや体力増進の目的で来ている人が多いが、「もっと強くなりたいから」という声も多く聞いた。
そしてなんと、畑山氏が、女子プロボクシング興行のイベントプロモーターに就任したというニュースが! これは話を聞かねばっ!
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| ご存知、畑山隆則さん。11月の興行のプロモーターも務める、元世界チャンピオンです。 |
「いえ、プロモーターなんです。スポンサー捜しから全部。もし見付からなかったら持ち出しですよ」
−−そうなんですか!? そもそも女子ボクシングとの関わりはいつからどのようにあったのですか?
「T&Hがオープンして、ライカがふらっと来てそれで教えるようになったんです。彼女は男子の4〜5回戦くらいの実力がありますね」
−−女性も格闘技を実際にやる人が増えていますが、その中でボクシングはまだこれからというのはなぜなのでしょう?
「ねえ、僕も不思議だったんですよ。分からないですね。その中で山木さん(日本女子ボクシング協会会長)がこうやって始めて、縁あって僕も関わることになったので、もっと多くの人に試合を観てもらいたいんですよ。1回でも多く興行をやることが自分の役割ですね。実際に観ればファンも増えるしゴールデンでの地上波も決まるだろうし、人気は高まっていきますよ」
−−しばらく場所はベルファーレですか?
「このキャパでは音響も照明もいいですしね。僕は派手好きですから、演出は派手にとリクエストしています(笑)」
ここT&Hは少し前に私も体験入学したのだが、とにかく明るい! 和気あいあいとした雰囲気に、なんと言っても元世界チャンプ2人に直々に教えてもらえるのが魅力。プロボクサーをここで育てる予定は当面はないそうだが、「その気になった女性がいた場合は?」と聞いてみたところ、「それはそれで考える」と畑山氏。次のライカがここで生まれるかも???
[2003.8.19 記]
