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■鈴木成章の“なんとなくマニアック”

〜文化系ボクシングマニア・ライフワークの記〜

vol.01 『通販生活』的ボクシング・ライフ



 
 手元に1冊のカタログがある。「Title Boxing 2003 Equipment Catalog」。アメリカのボクシング用品通販業者のものだ。『ディノス』や『通販生活』のボクシング版みたいなもので、ボクシング絡みの製品ならほとんど何でも手にはいる。

 通販サイト(http://www.titleboxing.com)の充実ぶりも素晴らしい。グローブ、ミット、トランクスといった定番商品はもちろん、「No Swell」やうがい水用のボトル、バンデージを切るハサミも各種取り揃えていますといった具合。試合用バンデージなんて、「お値段は50本(という表記でいいのか?)セットでハイ、24ドル99セント(約2500円)」だ。1セットあたりだいたい100円。日本のW社と比べれば、いかに安いかよく分かる。

 これだけではない。計量用の秤、デジタルタイマーはもちろんのこと、リングも各種売っている。試合用24フィート(約7.3メートル)四方のもので「表示価格4699ドル99セント(約49万円)からさらに値引きいたします。お電話お待ちしています」って感じだ。もちろん、コーナーパッドやスツール、階段も揃っている。


 
 そして、水着の女子に持たせるラウンドカードは2〜12ラウンドまでがセットで99ドル99セント(約1万円)。王者の証、チャンピオンベルトも49ドル99セント〜199ドル99セントまで7種類ある。

 お金持ってる人なら、ジムを開くどころか興行を打ったり世界チャンプの認定団体を作ったりもできる。このカタログにはボクシングに必要な「すべて」が揃っているのだ。選手以外は。そう、選手以外はね。

 これを読んでくださっている方のなかには私同様に、選手を志すこともジムで汗を流すこともなくただひたすら、観戦と情報収集にうつつを抜かす「文化系ボクシングマニア」もいるだろう。


 
 自分がそうだから言うが、この手の人種は非常にタチが悪い。試合について議論するだけでなく、やらないくせに道具の話にやたらと詳しかったりする。揚げ句、渋谷のセンタースポーツでグローブを買ってしまったりするのだ。買ってどうする。殴るあて、あんのか? はい、ありません。でも欲しくなってしまう、この悲しい性。

 ところで、ゴルフ談義に花を咲かせる中年サラリーマン見て「ケッ」と思ったことはないだろうか。やれコースがどうの、クラブの飛距離がどうのと、ゴルフをしない者にとってはどうでもいい話で盛り上がるオッサンたち。我々、文化系マニアのメンタリティーもこれに近いものがある。実際にはプレイする分、オッサンたちの方がマシなのだが…。

 とにかく、メキシコの「REYES」は皮が固くてとかタイの「TWINS」は安いけど云々とか、そういうことを言うのはこういうヤツらだ。果ては、使いもしないグローブを見せびらかしたりする。おれだよ、おれ。


 
 こういう人たちにとって、ボクシング用品の海外通販は蠱惑的な香りを放つ。「REYES」「EVERLAST」「GRANT」といった、海外のビッグマッチで使用されるグローブがクリック1つで手に入るのだ。しかも、日本で買うよりも割安で。これで今日からあなたもチャンプだ! ただし、革製品には関税がかかることをお忘れなく。

 でも真面目な話、週に1度ジムで汗を流すダイエット目的の「日曜ボクサー」さんや、道具を新調しようとしている選手の皆さんにも海外通販はお薦めです。日本で買うより確実に安く入手できます。

 参考までに、メジャーブランドのグローブが手に入る通販サイトを、下に挙げておきます。アルゼンチンの「CORTI」やフランスの「SDI」あたりが欲しいという方は、どうぞご自分でお探しくださいませ。

REYES:http://www.ringside.com
EVERLAST:http://www.titleboxing.com
GRANT:http://www.grantboxing.com

[2005/01/20 記]

隔週更新を目指します。よろしくお願いいたします。



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