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「次は是非、TITOとやりたい。向こうもオレとの対戦を希望しているだろうしさ」 3月13日にシェーン.モズレーを下して統一ジュニアミドル級王者となったウィンキー・ライトは、試合後の記者会見でそう語った。黒いスーツに身を包み、会見に姿を見せていたフェリックス・トリニダードも、ライトの言葉を受けて頷き、統一チャンプに握手を求める。 この選手は世界王者になる実力は備えていたが、激戦区を制する男として期待されていたわけではない。1999年にフェルナンド.バルガスの持つIBFタイトルに挑んだ時も、判定で敗れている。「バルガスの連続KO記録を止めた選手」としてしかファンに記憶されなかった。 そのバルガスがトリニダード戦によるダメージを引きずり、デラホーヤがモズレーに2敗目を喫したことで大舞台へのキップが用意されたが、大方の予想はモズレー有利、というものだった。 だが、試合はまったくのワンサイド。蓋を開けてみれば、ジャッジ2人が117対111。1人が116対112の完勝である。ライトは身長差、リーチの差を充分に活かした闘いを見せ、モズレーを空転させた。彼のワンツーは冴えをわたっていた。 デラホーヤからタイトルを奪い、勢い付くWBA・WBC王者だが、自分の距離を掴めず、バーノン・フォレストに連敗した時と同じような内容で敗者となる。 元々ライト級であるモズレーは、フォレストやライトのような懐の深い選手に弱い。ハッキリと弱点を示す一戦となった。メディアルームでは、「今夜のライトにとって、モズレーは楽過ぎる相手だったな」と吐き捨てる者もいたほどである。 これで中量級のチャンピオン達は、それぞれが後のない状況に追い込まれたことになる。引退をかけた潰し合いは、これからが見物だ。 3月10日には統一ウェルター級チャンピオン、コーリー・スピンクスにザブ・ジュダーが挑む。スピンクスは、この試合をクリアしたらマヨルガとの再戦を望んでいる。まだしばらく熱戦が終わることはないだろう。 挫折を糧とできるのは、果たして誰だろうか? [2004.3.16 記]
相変わらずサバイバルの続く中量級。トリニダードの復帰宣言により、ますます目が離せなくなった。それにしても、まさかライトが主役の座を射止めるとは誰が予期したであろう?
不利の下馬評を覆し、モズレーを攻略したライト。復帰するTITOとの対戦も実現か!?
※写真は2003年9月に撮影したもの