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トシオカ☆ニシアキの【Special Ring Side】

〜時には取材者のように!?・海外ファイト[ビデオ]観戦記〜

=May 7, 2005=
--vol.04-- "B:Tight ! " Opening Bouts
=Korakuen Hall, Tokyo=

 海外でも、ビデオでも、そしてリングサイドでもなかったけど…真面目?な取材記&改革私案です!

まずはおカネの話

 勝者には、勝利者賞10万円が支給される。さらに、各試合KO決着の場合はKO賞が出る。1ラウンドKOで20万円、2ラウンドなら15万円、3ラウンドは10万円、4ラウンドだと5万円、という具合に。

 そして優勝賞金は200万円。優勝者が3試合すべてを1ラウンドKOで勝ち抜いた場合、連続1ラウンドKO賞として100万円が加算される! というわけで、ここらでもっともっと、お金の話をしておこう。ファイトマネーを一律10万円として(参照:http://www.sanspo.com/fight/top/f200401/f2004020106.html)、金銭面での「ベストシナリオ」と「ワーストシナリオ」は…


開幕戦、唯一のKO勝利は、松橋拓二(帝拳)! 準決勝以降も楽しみなサウスポーだ
 まずは主催者にとっての「ワーストシナリオ」。これは、開幕戦から決勝までの21試合すべてが1ラウンドKOで決まった場合だろう。観客にとっては「ベストシナリオ」だが、現実的にまず考えにくい展開である。

 1試合あたりのファイトマネー&各賞総額は「10万円×2+勝利者賞10万円+1ラウンドKO賞20万円」で50万円。これが21試合だから、大会を通じた総額は1,050万円。これに各階級の連続1ラウンドKO賞(100万円)と優勝(200万円)&準優勝賞金(20万円)が加算されて(この3つの合計は320万円×3で960万円)、試合報酬総額は2,010万円となる。

 ちなみに去年の第1回大会は、全21試合中KO決着が6試合。1、2、3回でのKOが仲良く2回ずつ。ということは、今年のレート(去年は勝利者賞が20万円だったので)に「換算」すると試合報酬総額は1,380万円になる。


ハイレベルな「超打撃戦」こそがベストシナリオだ!
 これに会場使用料、警備等諸経費、ポスター、チケットにかかる諸々の費用、そのほか我々には窺い知ることのできない出費を加算すると、総座席数1,655の後楽園ホールが3日間すべて満員になったとしても、赤字になるだろう。

 それでは「ベストシナリオ」はどうだろう。これはもちろん「全試合判定決着」で、客にとっては「ワーストシナリオ」なのだが(今回、もう少しでこうなるところだった…)。

 1試合あたりのファイトマネー&各賞総額は「10万円×2+勝利者賞10万円」で、30万円。21試合だから、大会を通じた総額は630万円。これに優勝(200万円)&準優勝賞金(20万円)の3階級分660万円が加算されて、試合報酬総額は1,290万円となる。

 ふたつのシナリオの差額は、なんと720万円。これが大きいか小さいか。

 総座席数1,655の小さな会場では、立ち見を入れても2,005人しか入らない(あくまで消防法で定められた数字です)。チケットの金額は12,000円を最高に、2,000円刻みで4,000円までだ。入場料収入には限界がある。「ご招待」と称して撒かれるタダ券だって、きっと少なくない。また、世界タイトル戦ですら「中継なし」も十分にありうるご時世、深夜のボクシング番組に多額のテレビ放映権収入は見込めない。

 たかが720万円、されど720万円なのだ。

改革私案・各論

 とはいえ、どんなに試合報酬の総額を抑えることができたとしても、それで生じる利益もたかが知れている。第一、ボクシングの醍醐味を濃縮するべく立ち上げた企画が判定決着ばかりでは、本末転倒、おまけにお先真っ暗だ。

 そこで、「おもしろくて客も集まり、なおかつ収益も上がる(少なくとも損失を抑える)」方法がないかと考えてみた。特に、今回の開幕戦のように、12試合中KO決着は最後の1試合のみという場合、思索する時間は山ほどあるのだ。

 まず、後楽園ホールですらチケットが完売しないのだから、「大会場で挙行する」というのは現実的ではない。もっと「目玉賞品」になる選手をエントリーさせるとか、協賛企業を増やすといった取り組みも、おそらくとっくにやっているはず。そういう正当な努力ではなしに、もっと姑息な「トシオカ流 ビー・タイト改革案」を掲げさせていただきたい。

(1)出場資格に「被KO率」を設ける
 もちろん、「非公式に」。全勝利数において、KO勝ちが占める割合の高い選手のエントリーが望ましいのは言うまでもない。だがここはひとつ、逆バリの発想を。「全敗戦数においてKO負けが占める割合の高い選手」という裏基準を、エントリー受付に際して考慮されたい。パンチの強い選手の出場も大切だが、打たれ弱い選手の出場も大会主旨を考えると見逃せない。

 そこそこKO率の高い、技術的に中途半端なA級ライセンス保持者同士の戦いよりも、技術水準が高く極端に打たれ弱い者同士のほうが、KO決着の確率は高まるのではないか。

(2)トーナメント組み合わせは恣意的に
 前項とも関係するが、今回の開幕戦のように、第1試合から11連続判定決着というのはいただけない。たとえそれが、この競技のサガというべきものであってもだ。客が見たがっているものはKOシーン。開幕戦こそ、派手なKO決着が起こる可能性を高めるべきだろう。

 もちろん、八百長(片八百長も含む)はもってのほかだ。ではどうするのか。

「パンチのある選手vs打たれ弱い選手」を基準に、1回戦のカードを組む。「実力派同士の好カード」は準決勝のお楽しみでいい。「派手なKO勝ちをした選手同士が準決勝で激突」というストーリー性は、リピーターを増やすのに十分なシズルがある。

 これで準決勝には一定レベルの実力の持ち主が残る可能性が高くなる。ここでの6試合は判定決着になる確率がグンと上がるだろう。1回戦でKOが頻発したとしても、大盤振る舞いした賞金はここである程度“回収”が可能だ。


ラウンドガールも「3タイプ」必要!?
(3)ラウンドガールは階級ごとに変え、ラウンド毎に露出度を上げる
 今回、非常に感心したのがラウンドガールだ。スーパーバンタム級(12試合中、第1〜4試合)はナシ。スーパーフェザー級(同5〜8試合)では水着の上にTシャツ、そしてスーパーウェルター級(9〜12試合目=最後の4試合)で「全開」。

 この延長線上で考えてみたい。ラウンドガールは3階級に1人ずつ、タイプを変えてスタンバイ。もちろん、プログラムが進行するにつれて「豪華さ」は高まっていく。

 そして、回を追うごとに彼女たちの露出度を上げていく。2ラウンド前は水着の上からTシャツ&短パンで。お次はTシャツ&水着の下。そして最後は完全な水着姿。これをたとえば開幕戦なら各階級4試合ずつ繰り返せば、シャッターチャンスを狙う野郎どものニーズもみたせるし、ダレた試合になったときも観客の不満を多少なりとも逸らせる。

☆ ★ ☆ ★ ☆

「女性蔑視だ!」とか、「それじゃただのストリップだ!」とかいろいろ言われそうだが、そんなことは百も承知。目的は、あくまで「最大公約数」の満足度を高めることだ。昔に比べて女性客が増えたとはいえ、プロボクシング会場のマジョリティーは今もやはり男なのだ。血の気が多くてスケベな、ね。ていうか、ホールに来てるおじさんのなかにはストリップも行く人、結構いそうだし。

 …とまあ、非常識、かつ反良識的な「悪魔のビー・タイト改革案」。おしかりを受けるのを承知で、本音ベースで考えてみた。実現しないだろうけど…(笑)。さあ、準決勝〜決勝の行方は? そして、来年はどうなる? という、取って付けたようなオチでこの場を締めさせていただこうかな。

[2005.5.12 記]


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