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トシオカ☆ニシアキの【Special Ring Side】

〜時には取材者のように!?・海外ファイト[ビデオ]観戦記〜
写真協力:山田 純夫 ◇ photo by Sumio Yamada

=September 18, 2004=
--vol.01-- Bernard Hopkins vs. Oscar De La Hoya
=MGM Grand, Las Vegas, NV=


遠い地で行われていても、たとえわずか数時間でも、ビッグイベントであればあるほど“情報遮断”は困難だ…
 いまはカリスマが生まれにくい時代だといわれる。情報は、あらゆるメディアから溢れかえっている。その気になって調べれば、どんな人物も丸裸だ。誰も情報から逃れることはできない。

 なーんて、そんな大げさなテーマではなくて。これはもっと私的な、慎ましやかな話題。

 有用無用を問わず様々な情報が錯綜する昨今、それを完全にシャットアウトすることは困難だ。リアルタイムで観られない試合中継を録画し、関連しそうなあらゆるモノを遮断した上でビデオを再生する行為には、かなりの労力を要する。

 たとえばWOWOWの「タイムリー・オンエア」。日本時間で昼頃に行われている試合を、夜の放送まで結果を知らずに済ませたいと思い、パソコンを立ち上げずにそのときを待っている間にも、携帯電話にマニアの友人からメールが入る。

 内容はもちろん、その日に挙行されたビッグマッチの結果だ。

 この「ホプキンスvs.デラホーヤ」戦は生中継だったが、私は見ることができないため、予約録画をセットして外出していた。携帯電話の着信音もボリュームゼロに設定。これで夜半に帰宅するまで情報は遮断できる…、はずだった。

 どちらが勝つか分からない試合というわけではなかった。というかむしろ、結末は見えているようなものであった。それでも、その日のうちに見る以上は先に結果を知りたくはなかったのだ。ああ、それなのに。私は大きなミスを犯した。

 いままで、そういうことはなかったし、さすがにここに吹き込むヤツはいないだろうと思い、出先から自宅の留守電を聞いた。聞いてしまった…。


ごったがえす試合後のリング上。地味な(!?)一撃で派手にゴールデンボーイを悶絶させ、存在感をさらに際立たせた“死刑執行人”ホプキンス!
「いやー、さすがにホプキンスは強かったね。勝つとは思ってたけど、まさかボディ一発とはねえ…」

 職場の先輩からだった。あんた、なんで自宅の留守電に吹き込んでんだ? いままでケータイ以外にかけてきたことなかったじゃないか。人は情報から逃れられない。ていうか、脇が甘いと結局捕まる。

 何とも言えない気分で帰宅してビデオを再生した。そのボディ一撃でのKOシーンが、想像していたのとは少し違ったものであったことが、徒労感に拍車をかけた。大橋秀行が日本人の世界挑戦連続失敗記録を止めたときのような、華のある場面を想像していたのだ。

 しかしそれは、ある意味とても地味なKOシーンだったと言えるのではないか。じんわりと追いつめられて、地味に刺されて派手に苦しむ…。もっとグスグスに打たれて、最後はレフェリーが止める展開を予想していた身としては、せめて辰吉がシリモンコンを倒したときのような華々しさを見たかった。

 なんだか、その日一日の行動がすべて無駄になったかのような気になってしまった。

[2005.1.28 記]

 ちょっと前の話でしたが、続けていくうちに“タイムリー”に近づいていけばと思っています。不定期更新ですが、よろしくお願いいたします!



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