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■『あしたのボクシング』三好秀樹の怪遊記【35】■

2001年11月16日@オーリンズ・マルディグラ・ボウルルーム(アメリカネバダ州ラスベガス)

IBFフェザー級タイトルマッチ
フランク・トリド vs マヌエル・メディナ

2001年11月17日@マンダレイベイ・イベンツセンター(アメリカネバダ州ラスベガス)


「THE FINAL JUDGEMENT」
WBC/IBF ヘビー級タイトルマッチ
ハシム・ラクマン vs レノックス・ルイス 2

 マッカラン空港到着後、チケットをピックアップするべく、市バスを乗り継いでストリップにある指定の店へ行った。バリーズホテルまで歩き、無料シャトルバスでオーリンズホテルへ。その夜に開催される世界戦の当日チケットを購入するためである。

 その後、常宿ともいってくらい毎度宿泊するモーテルに入り、少し眠った。


 アラーム音には気づいたが、眠気を覚ますのが大変。チケットまで買ったのに、このまま寝続けたい気分だった。それでも試合会場に入ると元気が戻るのだから不思議なもんである。

 オーリンズの会場はかなり小規模。チャンピオンのトリドは、ベテラン挑戦者のメディナの前にギブアップし、あっさり王座から転落した。

 翌日のマンダレイベイの座席は、またしても最後列。横を見るとガラス張りの向こうにHBOの放送ブースがある。

 しばらくするとバーナード・ホプキンスが、続いて腕を三角巾で吊ったオスカー・デラホーヤまで現れ、ビックリ。距離的にはすぐそこだが、別世界を隔てる1枚のガラスは厚かった。

 前回の対戦、南アフリカで王座を奪取したラクマンは自信満々の表情。しかし無様なKO負けを喫したルイスは雪辱に燃え、この日は、明らかな調整失敗だった前回とは別人だった。4ラウンド、ついにルイスの強打が火を吹いた。もろに喰ったラクマンが立ち上がることはなかった。

 会場を出て、カジノ内の雑踏を歩いていると、通路の端を足早に駆け抜ける一団がいた。頭から白いタオルをすっぽりかけ、表情を隠していたラクマンの一行だった。

 翌日の『USA TODAY』紙に載った写真が、ちょっとおかしかった。倒れたラクマンの頭に、キャンバスに描かれたドン・キング・プロモーションの王冠ロゴマークがかぶっているのだった…。



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