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この時期の花粉症持ちは本当にツラい。特にどこかへと行きたくなる季節だ。毎年毎年症状がひどい自分でも、外国へ行くと何ともなくなるから不思議である。 今回は友人2人とともに2泊4日の旅程。ただし、ラスベガスまでの行程は違っていた。友人2人は渡米初日はダラスでメジャーリーグ「レンジャーズvsマリナーズ」を観戦する日程だった。自分もそうする予定だったのだが、考えるところあったのと、料金的にも安いラスベガス単純往復にした(“考えるところ”は友人にも内密にしていた)。 2人とラスベガスでの合流を約束し、それぞれの目的地へ旅立った。 ラスベガス・マッカラン空港到着後、いつものように市バスでダウンタウンへ。今回も同じ「ダウンタウナーモーテル」へチェックイン。これまたいつもどおりシャワーを浴びて1時間ばかり眠ったあと、この日に世界戦が開催されるテキサスステーション・カジノへ向かった。市バスのトランスポーテーションセンターは、モーテルから歩いて5分ほどのところである。ここからは、ストリップをはじめ、郊外への路線もある。目指す「テキサスステーション・カジノ」は、ダウンタウンの北西ランチョ通り沿い。初めて行くところだったので、窓の外を注視しながらバスを降りた。 前座試合の途中で、知っている顔に気づいた。ひとりはパリやエルパソでお会いしたカメラマンの中井さん、もうひとりはアルゼンチン・メンドーサで取材する姿を見かけた山田純夫さんだった。あつかましくも、リングサイドにいた中井さんにあいさつした。覚えていてくれていた。アルゼンチン話になって、山田さんまで紹介してもらった。 しかしいったい何しに来たのか、このあとは眠くて眠くてしょうがなかった。椅子の上でゆらゆらゆらゆら舟をこいだ…。 肝心の世界戦はというと…。南アフリカから来たチャンピオンが優勢かと思ったら、判定は逆に出た。納得がいかない内容と結果だった。 「悪魔王子」と呼ばれるハメドは無敵を誇り、ラスベガス初登場だ。こっちもナマで彼を観るのは初めて。例によって派手なかっこうで入場してきたが、途中観客から飲み物をかけられるハプニングがあった。 だからリズムが狂ったわけではないだろうが、試合では精彩を欠いていた。バレラが頭脳的なボクシングをしてハメドを完封し、勝利を収めた。 試合後、友人2人と再合流し、夕飯を食べに出かけた。MGMに近いモーテルに隣接するように立っているレストランで食事していると、背後から声をかけられた。中井さんだった。 2週間後に予定されていた南アフリカでの試合に「行くのかい?」と聞かれ、うろたえた。友人には内密にしていた手前、むきになって否定してしまった。南アフリカへ行った経験がある中井さんに質問していたくせに…。 翌朝のフライトは、朝7時。ナショナル航空でロサンゼルスへ飛び、そして大韓航空で帰国の途についた。好ファイトを観た満足感もあったが、花粉症のことを考えると憂鬱だった。 しかし成田に着く頃はもう、2週間後の南アフリカへの旅のことでアタマは一杯になってましたとさ…。
チケット売り場の列に並んでいると、あるおじさんがチケットを分けて売ってくれた。理由を聞くと、一緒に来るはずだった奥さんが体調不良で来られなくなったので余ったらしかった(たぶん、そう言っていたと思う)。好意に甘え、並んで観ることにした。会場の広さは後楽園ホールくらいのボウルルームだった。
翌日、ダラスから移動してきた友人2人と合流した。前日に観たメジャーリーグは、イチローが延長戦で勝ち越しホームランを放ち、大魔神佐々木がセーブを上げてマリナーズ勝利という好ゲームだったそうだ。一緒に行っとけばよかったかな…。