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ある日インターネットで、この日にドイツで試合が予定されているのを見付けた。9月の観戦ツアー(トリニダードvsデラホーヤ戦)仲間が興味を示し、2人で出かける予定にしていた。 ところが、この試合は一週間前に行われていたという記事を読んで、リサーチ不足なのが分かった。がっかりしたが、そこで思い出したのが、スペインでの開催予定興行だった。 連れはスペインまでは行かず、ドイツで観光する考えを貫いた。 「ドイツからスペインなんてフランスがあるだけで近いものだ」と説得しようとしたが無駄だった。後日、よく地図を見て確認すると、フランスの広さを実感した。結局自分一人で再びスペインを訪れることにした。 フランクフルトからチューリッヒ経由マドリッド行きのスイス航空を予約した。出発当日はフライトの都合上、まだ夜も明けぬ寒い朝だったが、ドイツ・フランクフルトはそれ以上に、とにかく寒かった。夜の到着だったので何することもなく、ユースで一泊した。 翌早朝、空港まで一緒に行き、チケットカウンターでの再会を約束して、それぞれの旅に出た。前回5月のとき(怪遊記16参照)より、12月のマドリッドは町並みも実に寒く感じた。前回と同じように市内の「パロマホテル」に泊まり、観光案内所でその日のファイトの詳細を調べてもらった。 その案内所へ行ったのは前回、親切に調べてくれたマリッサに再会出来るかもしれないという期待があったからだ。しかし、残念ながら望みは叶わなかったが、今回のスタッフも親切に調べてくれたお陰で会場へ行く事が出来た。 そして一番気に入っていた客のノリ、雰囲気も再体験できた。最後のファイトも前回と同じく地元チャンピオンのKO勝利でおおいに盛り上がったものだ。 試合が終了したのもやはり前回と同じく午前0時半頃。前回は市内まで帰る苦労は大変なものであったが、今回は勇気を出し、タクシーを使って帰った。以前日本円換算で1万円くらいと聞いていたのが、実際は2千円程度だった。今回が楽だっただけに尚更、前回の体験は貴重であったように思う。翌日、前回と同じようにホテル近くのマヨール広場へ行ったが、クリスマスシーズンが近いということもあり家族連れなどたくさんのひとでにぎやかであった。 フランクフルトへ向かうため早々に空港へ行くが、遅延のため、ずいぶん待たされた。雪の影響とのことだったが、経由地のチューリッヒに到着するとそれを実感した。なぜなら、フランクフルト行きの便が欠航になっていたからだ。 連れとの待ち合わせの件もあったが、何よりも大韓航空への接続便が心配だったのでチケットカウンターへ問い合わせに行った。唯一フライトのある、ルフトハンザ航空に振り替えてもらったが一番早い便でも、3時間待ちのうえ到着予定時間は大韓航空便出発の30分くらい前という厳しいものであった。 不安でしかたなく、機中何度かスチュワーデスに到着時間を確認したが、いつも答えは「ノープロブレム」であった。ひと事である。着陸の頃になると焦りに焦ったもので、空港内を係員の案内とともに走り続け、大韓航空の搭乗口にたどり着いたのは出発10分前。結果的には何とか間に合った。 待ち合わせしていた彼は諦めていたそうだが、それも仕方ない事である。何度も旅をしているといろいろな状況に遭遇するもんだ。今となっては笑い話として話すことも出来るが、その時はとにかく必死であったのは言うまでもない。
その会場も、前回と同じ闘牛場であった。