![]() | トップ−通販案内−編集部より EDITORS report〜編集取材記〜 Web連載−掲示板−ど忘れ確認用! 資料編−MAIL ボクシングジムLINK−ボクシング情報LINK−その他LINK |
今回はいつもより少し緊張していた。なぜなら、いつもチケットの手配をお願いしている、チケットブローカーの玲子さんに初めて会う約束をしていたからだ。 飛行機がサンフランシスコの上空にさしかかって、窓からダウンタウンの街並が眼下に見えてくると、今玲子さんはバスでオフィスに向かっている頃かと思いを巡らせていた。空港からダウンタウンまで市バスで約一時間。予約してもらっていた「ゲイツ・ホテル」にチェックイン。オフィスの入っているビルはホテルからすぐ近くで、ケーブルカーの始発点のすぐそばにあった。緊張する中、オフィスの扉をおそるおそる開けると、TELではお馴染みの玲子さんが待っていた。 イメージした姿とは全く違っていたが、いつもの元気な声はそのままだった。そしてもう一人のスタッフ、話には聞いていたインド人のマドゥーとも初対面であった。玲子さん自身はボクシングには興味はなかったらしいが、今回の挑戦者、カマチョの前髪が「スーパーマン」のクリストファー・リーブと同じようにクルッと巻いているのを教えるとえらく気に入っていた。 翌日、玲子さんとの再会のため、サンフランシスコに戻った。待合わせのカフェは中心部からバスで少し郊外へ行ったところで、たどりつけるのか、かなり不安であった。窓の外を眺めていると、カフェの表で新聞を広げてコーヒーを飲んでいる玲子さんの姿が目に入り慌てて下車したものだ。 その後、通りで玲子さんの友達に偶然会ったため、意外な一日となった。玲子さんの彼氏、スティーブの家へ遊びに行き、夜には玲子さんの友達、シングルマザーであるくに子さんの家で夕食をごちそうになりにと、アメリカに住む人達の生活を少し見ることができ、新鮮であった。 次の日はオークランドへ。メジャーリーグ「アスレチックスvsタイガース」戦を観た。4年ぶりのオークランド・コロシアムであった。前列の子供が試合中ずっとはしゃいで騒がしくも、ほのぼのとした光景をよく覚えている。 翌朝、帰国前に玲子さんのオフィスに立ち寄った。感謝を込めて買って行った一束の花を渡すと、すごく喜んでもらえてうれしかった。日本じゃこんな気の利いたことできないのに…。玲子さんとの再会の予定は約2ヶ月後の11月。「ホリフィールドvsモーラー2」、NFLのチケットを購入しての帰国であった。 ダウンタウンから、空港へ向かうバスの車中、街並を眺めながら、乗降客を見ていた。「今、降りた人は仕事へ行くのか?だとするとどんな仕事を持っているのだろうか?」「今、乗って来た人はどんな家に住んでいるだろうか?どんな家族がいるのだろうか?」と映画で見たようなシーンを思い浮かべながらダブらせて勝手に想像していた。そして、この次はどんな人に会い、どんなことが起きるのだろう…? 楽しみであった。
しかし、そのカマチョの翌日のファイトは、情けなく不甲斐なかった。デラ・ホーヤの前になす術もなく、KO負けを逸れるクリンチするのが精一杯であった。今回も最初の期待とはウラハラにつまらない試合だった。