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■『あしたのボクシング』三好秀樹の怪遊記【6】■

1997年1月18日 トーマス&マック・センター(アメリカネバダ州ラスベガス)

「FOR PRIDE AND COUNTRY」
WBC Sライト級タイトルマッチ
オスカー・デラホーヤ vs ミゲル・アンヘル・ゴンサレス


 ラスベガスの街も何度か来て慣れてきた。しかし、今回は初めての経験を味わわされた。

 当初このファイトは96年9月に予定されていたのだが、タイソンが一週間前に試合を行うと発表があったお陰で、10月に延期になった。その上、今度はチャンピオンがケガなんぞしたために、この期日に再度、延期されたのだった。

 この後、幾度も延期を経験することになるのだが、こういうのはホントに困ったものである。新聞を広げるのも怖くなるくらい…。

 試合前にチッケットブローカーからチケットが売れ残っていると聞いていたので、空港からタクシーで真っ先に会場へ当日券を買いに行った。


 いつもなら迷わず50ドル(いちばん安い席)にするところを、よせばいいのに見栄を張って100ドル(見栄張ってもこれかい…)のチケットを買ってしまった。「キング8」ホテルに荷物を置き、会場に入って席に座って見ると、何と照明用のやぐらから下がっているTV局の旗でリングの1/4くらいが見えない位置だった。

 いくらなんだって、こんなんじゃ観に来た意味がない。メインイベントが近くなってもまだ空いている席を探し、リング全体が見える位置へ移動したの。そこは100ドルではなく50ドルの席だった。

 改めて、自分相応なのは、一番安い席だと実感した。

 試合は、一方的にチャンピオン優勢だったが、ケガの影響か倒せずに終った結果に納得がいかないまま会場を後にし、ただひたすら西へ向かってホテルまで歩いた。ちょっと疲れた。


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