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2月29日の中日本新人王戦を口火にして、東日本、中日本、西日本、西部日本を舞台に行われてきた激しい闘いも、いよいよ終着駅を迎える。だが、新たな夢の列車に乗り継ぐことは、彼らの意志次第でいくらでも可能なのだ…。
[ Report& Photo;R. Shimoyama The Future of Boxing JAPAN ]
あちらこちらから聞こえてくる関西独特のイントネーションが、会場を全日本新人王戦の雰囲気一色に包み込んでいる。 リングでは東軍バンタム級代表・前之園がウォームアップ。さすがに緊張からか、いささか動きに硬さがみられる。注目の西軍Sライト級・磯道が現れた。5分少々の軽いウォームアップでさっさと引き上げる。余裕か? 最後に協栄ジムの2騎、田中と松崎が揃って登場、こちらは磯道とは対称的に精力的に動いた。 17時5分頃、解説席にファイティング原田協会長がどっかりと腰を下ろした。いよいよ試合開始である。 ★ライトフライ級決勝 池原 繁尊(東軍 横浜光=22歳 6戦6勝4KO)
<対戦相手棄権のため、不戦勝>
東村 ヨシカズ(西軍 福岡帝拳=22歳 6戦6勝1KO)
★フライ級決勝
久高 寛之(西軍 グリーンツダ=19歳 11戦8勝2KO2敗1分)
<判定 3-0(59-55、59-55、58-57)>
佐藤 常二郎(東軍 角海老宝石=22歳 5戦5勝2KO)
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| 2R以降、距離をつかんだ久高(右)はダウンも奪って快勝。技能賞に |
2Rに距離とタイミングをつかんだ久高が右ストレートでダウンを奪うと、その後も巧みなディフェンスとピンポイントのストレート、アッパーで佐藤にチャンスを与えなかった。
▼参考/編集部採点(・=10)
佐 藤 久 高
・ 1R 9
8 2R ・
9 3R ・
9 4R ・
9 5R ・
・ 6R ・
55 59
★スーパーフライ級決勝
堀田 英也(西軍 塚原京都=23歳 8戦7勝4KO1分)
<対戦相手棄権のため、不戦勝>
池田 仙三(東軍 ドリーム=22歳 5戦5勝1KO)
★バンタム級決勝
前之園 啓史(東軍 石丸=20歳 5戦4勝3KO1分)
<判定 2-1(57-56、57-56、57-58)>
濱口 啓介(西軍 緑=23歳 8戦5勝4KO3分)
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| ダウンを跳ね返した前之園(左)は敢闘賞! |
2Rに前之園がワンツーをヒットし相手をのけぞらせると、濱口もお返しに右ストレートを顔面に直撃させる。ジャブを的確に当て試合を押し気味に進める前之園だが、3Rにカウンターからダウンを喫する。その後、濱口のスタミナ切れも手伝い、前之園が猛然と追い上げ、かろうじて勝利をものにした。
▼参考/編集部採点(・=10)
前之園 濱 口
・ 1R 9
・ 2R 9
8 3R ・
・ 4R ・
・ 5R 9
・ 6R 9
58 56
★スーパーバンタム級決勝
吉田 龍生(西軍 本田フィットネス=21歳 8戦8勝2KO)
<対戦相手棄権のため、不戦勝)>
鈴木 徹(東軍 横浜光=18歳 7戦7勝2KO)
★フェザー級決勝
小林 生人(東軍 横浜光=23歳 8戦8勝5KO)
<判定 2-1(58-57、58-57、57-58)>
福原 寛人(西軍 江見=19歳 8戦5勝2KO3分)
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| うまくポイントをとっていった小林(右)が接戦を制した |
小林は一見雑な攻めに見えるも当て感が良く、ヒットカウントを稼ぐ。また、連打と休みどころをきっちりと分けている。福原は小林が休んでいる時にもう一攻めが欲しかった。
6Rには、ボディが効き始めた小林がロープに詰まり、背中を丸めて防戦一方という場面も見られた。
▼参考/編集部採点(・=10)
小 林 福 原
9 1R ・
・ 2R 9
・ 3R 9
・ 4R ・
9 5R ・
9 6R ・
57 58
★スーパーフェザー級決勝
松崎 博保(東軍 協栄=22歳 7戦6勝2KO1敗)
<判定 3-0(58-57、59-56、59-55)>
天堂 雅之(西軍 尼崎=22歳 12戦8勝5KO2敗2分)
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| 体格に勝る天堂をコントロールした松崎(右) |
リーチを生かしジャブで松崎を突き放してストレートを叩き込みたい天堂だが、松崎のテンポの良いコンビネーションにどうしても押し込まれてしまう。4Rには松崎が左ボディ、右フックから連打で天堂をコーナーに釘付け。6R終盤にも右フックで天堂を棒立ちにさせる。
▼参考/編集部採点(・=10)
松 崎 天 堂
・ 1R 9
・ 2R 9
・ 3R ・
・ 4R 9
・ 5R ・
・ 6R 9
60 56
★ライト級決勝
小野寺 正明(東軍 オサム=23歳 6戦6勝3KO)
<判定 3-0(59-56、60-56、60-55)>
豊原 正浩(西軍 尼崎亀谷=25歳 15戦7勝4KO6敗2分)
オーソドックスなスタイルで、ジャブからワンツー、左アッパーで仕掛ける豊原。
小野寺は足を使うタイプではないが、上体の動きが軟らかく、相手に的を絞らせない。さらに機を見て飛び込むと、速攻の連打。バリエーションはないが、一定のリズムで放たれる左右ブローは止まらない。
丁寧なボクシングの豊原も、豊富なスタミナから繰り出される小野寺の連打に徐々に消耗戦を強いられる展開となった。
▼参考/編集部採点(・=10)
小野寺 豊 原
・ 1R ・
・ 2R 9
・ 3R ・
・ 4R 9
・ 5R 9
・ 6R 9
60 56
★スーパーライト級決勝
磯道 鉄平(西軍 WOZ =26歳 7戦7勝6KO)
<判定 3-0(60-55、60-55、59-56)>
田中 啓介(東軍 協栄=23歳 6戦6勝4KO)
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| クレバーに試合を支配し、非凡さを見せた磯道(左)だが、惜しくもプロボクサー生活はここまで、のようだ… |
試合はアウトボックスの磯道を田中が追い掛ける展開。
1Rいきなり、サウスポー磯道の左ストレートに田中が動きを止める場面。田中は気負いすぎで、いつもよりジャブも少なく攻めが単調。クレバーな磯道は、ステップワークと田中の出鼻をくじくタイミング良いブローでポイントを拾っていく。ロープに追い込まれてもしっかりジャブを突いて間をとるところは新人離れしたものを感じる。
5R、プレスを強めた田中だったが、逆に磯道のショートカウンターを食らいマウスピースを落とす。さらに追撃の左ストレートでよろめくが、ここはなんとかしのぐ。
全ラウンド通して自分のペースを崩さなかった磯道に対して、田中は相手のペースに付き合ってしまい、持ち味が活きなかったように思えた。
磯道は仕事に専念するため、この試合が最後になる模様。
▼参考/編集部採点(・=10)
田 中 磯 道
9 1R ・
9 2R ・
・ 3R ・
・ 4R ・
9 5R ・
・ 6R ・
57 60
★ウェルター級決勝
荒井 操(東軍 草加有澤 =28歳 5戦4勝4KO1敗)
<2R1分26秒TKO>
柏木 亮一(西軍 三松スポーツ=25歳 5戦5勝1KO)
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| 力強いKO勝ちで、荒井(右)は東日本に続いてMVPを獲得! |
▼参考/編集部採点(・=10)
荒 井 柏 木
・ 1R 9
★ミドル級決勝
鈴木 典史(東軍 ピストン堀口 =24歳 5戦3勝3KO1敗1分)
<2R2分50秒TKO>
平井 和義(西軍 広島三栄=23歳 4戦3勝1KO1敗)
長身フリッカージャブの使い手、平井に対し、鈴木が再三飛び込みざまの左フックをヒット。
2Rにも、鈴木のいきなりの左フックがまともに平井の顔面をとらえ、ロープにはじき飛ばす。平井はこらえたが、ダメージが深いとみてレフェリーが試合終了を宣言した。
▼参考/編集部採点(・=10)
鈴 木 平 井
・ 1R 9
★三賞は以下のとおり…
MVP 荒井 操 技能賞 久高 寛之 敢闘賞 前之園 啓史 [2004.12.19 記]