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■EDITORS report 〜編集取材記〜■

=2004年8月21日(土)=
【ビー・タイト!】 決勝
真鍋 圭太 vs. 松信 秀和 ほか

= 東京・後楽園ホール =

 8月21日、土曜日。日本初の試み、A級ボクサーたちによる4回戦ルールの賞金トーナメント「ビー・タイト!」の決勝が行われるということで、取材に行ってきました。大会は一回戦からなかなかの盛況ぶりだったようで、第2回の開催も来年度ほぼ決定しているようです。この日もたくさんの観客が後楽園ホールに詰めかけていました。

 3階級総勢24人の国内A級ボクサーたちが繰り広げた熱い闘いもいよいよ大詰め。優勝賞金200万円、大会MVPは一体誰のものか?
[ Report;R. Shimoyama ◆ Photo;H. Inoue The Future of Boxing JAPAN

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★ライト級決勝


真鍋(写真右)は自慢の強打でKOを公言していたが、キャリア豊富な松信に苦戦
真鍋 圭太(石川=日本Sフェザー級2位)
<ドロー 延長R判定2-1>
松信 秀和(宮田=日本Sフェザー級7位)

 半年にわたるA級ボクサー賞金トーナメント「ビー・タイト!」もいよいよこの一戦で終わりを迎える。とにかく今、日本で最も勢いのあるボクサーの一人が真鍋圭太だろう。今大会もただ一人、全試合KO勝利が狙える。決勝でも相手を眠らせて、大会MVPを確かなものにしたい。ただし相手の松信は、35戦の豊富なキャリアを持ち、日本タイトル挑戦の経験もある実力者で、KOを狙うにはあまりにも厄介だ。

 松信の方も試合前から打ち合いにいくことを公言しており、打撃戦必至が予想された。そして、まさにその通りの激しい打撃戦、予想を超える好ファイトが展開された。


松信(写真右)も臆することなく打ち合い、トリにふさわしい好勝負でホールを沸かせた!
 お互いジャブで間合いを詰めて左フックをふるう作戦をとったが、この作戦は松信に有利に働いた。ジャブの突きあいを制した松信は、続くフックのド突きあいでも明らかに真鍋よりヒットカウントを稼いだ。若干直線的に入るきらいがある真鍋に対し、松信はときに頭を振り、巧みに体をずらして真鍋の強打をはずす。このあたり、キャリアの豊富な松信に一日の長がありそうだ。


この日はKOを逸したものの、過去2戦、評判通り“センセーション”を巻き起こした真鍋がMVP!
 松信のフックが当たりだして、1R早くも決着の感もあったのだが、ここからが真鍋の恐ろしいところ。松信の攻撃を浴びつつもひるむことなく強打をふるい、2R間際には左フックで松信をダウン寸前に追い込む。さらに時折放つタイミング抜群のボディショットが対戦相手の気力、体力を削いでいく。

 KO決着と見られた試合は意外にも消耗戦になり、ヒットカウントで松信、ダメージングブローで真鍋が優勢という流れになっていく。どちらが先に倒れてもおかしくないシーソーゲームは4Rフルに戦い終わった時点で、39-38で真鍋、松信に一人づつがつけ、一人が38-38のジャッジでドロー。

 延長Rも互いに譲らず最後まで打撃戦を見せた。そして最後の結果が訪れる瞬間、青・松信、赤・真鍋…

 赤・真鍋。真鍋が今大会のベストバウトを制し優勝、さらには大会MVPにも輝いた。

 惜しくも優勝は逃したものの、まだまだ実力があることを証明してみせた松信。そして、優勝した真鍋は国内・東洋のタイトルが視野に入ってきた。

 真鍋は21戦19勝(17KO)1敗1分、松信は36戦27勝(18KO)7敗2分に。

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日高(写真右)は開始早々動きの硬い笠木を攻め、一気に仕留めた!
★ウェルター級決勝

日高 和彦(新日本木村=日本Sウェルター級2位)
<1R2分30秒 TKO>
笠木 康人(ワタナベ)

 準決勝で元日本ウェルター級王者の永瀬を降した日高は、「ビー・タイト!」優勝を手土産に、現日本Sウェルター級王者、クレイジー・キムへの再挑戦を誓う。

 自身も語っているように、この大会での成長も著しく人気も上昇中。観衆の大声援を一身にうける日高が駆け上がるか、ベテラン・笠木の意地のハンマーパンチが打ち砕くのか。


クルマは真鍋に譲ったものの、大きな存在感を示した日高
 まず先手をとったのは日高。重量級トップクラスのスピーディーなファイトが評判だが、この日もリーチとスピードの差を生かし、右ジャブから左ストレートへとつないでいくどとなく笠木の顔面を脅かす。

 一方の笠木は日高のスピードにとまどってか、はたまた様子見か、攻守において後手を踏んでハンマーパンチも不発。徐々に押し込まれる苦しい展開となった。

 すると、笠木をロープ際に追い込んで日高の放った左ストレートが笠木にジャストヒットする。さらなる追撃打でロープにもたれるようにグロッキーの笠木を見て、レフェリーが割って入り、試合終了のゴングが鳴り響く。

 笠木がいまいちリズムに乗れないまま終わってしまった感はあるが、日高が今日の1Rを持続することができれば、王者・キムへの勝機も十分あり得る。

 日高は23戦18勝(13KO)4敗、笠木は26戦16勝(15KO)7敗2分に。

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★フェザー級決勝


劣勢に立たされながらも、ボディ攻撃で盛り返した竜(写真右)
竜 宮城(沖縄ワールドリング=日本Sバンタム級6位)
<ドロー 延長R32秒KO>
土居 伸久(ヨネクラ=日本フェザー級6位)

 小気味良いフットワークで1回戦、準決勝をさばいてきた土居。4ラウンドなら逃げ切れるという言葉通り、ここまで勝ち進んできた。対する宮城は正真正銘のハードパンチャー。1回戦をKO、準決勝ではアマエリート・富本からダウンを奪い接戦を制してきた。

 1Rは予想通り、前進の宮城を土居が足でいなす。宮城が若干動きが硬く手が出ないせいもあるが、距離が詰まりそうになると自分から肩を入れて体を密着させるなど、土居の宮城対策はバッチリ。


土居に延長ラウンドを闘いきる力はなく、無念の準優勝
 2R、ちょっとした予想外が起きる。宮城の右に回りこんだ土居が右を打ち下ろすと、それが宮城のテンプルに当たりダウンを奪う。これで後がなくなった宮城だが、体がほぐれてきてさらにプレッシャーを強めると、3Rにはセコンドの指示通りに攻撃をボディに集中する。

 宮城の攻勢がこれから、と見えた時、4R終了のゴングが鳴る。ジャッジの採点は一人が39-38で土居、残る二人は38-38でドロー。公式記録では両者ドローだが、大会ルール上延長1Rが追加された。

 宮城の強いプレッシャーにさらされ続けた土居はこうなると辛い。気力、体力を使い果たした土居に、宮城が猛然と持ち前の強打を浴びせてキャンバスに沈めた。土居の作戦も宮城の圧力にあと一歩及ばず。

 宮城は12戦10勝(9KO)2分、土居は28戦16勝(6KO)7敗5分に。

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▼前座カード

第7試合/フェザー級8回戦

阪東 ヒーロー(フォーラムスポーツ)
<2R1分20秒 KO>
トートー・ウィンディジム(タイ国)

 本来対戦するはずだった沖縄のホープ・前堂真人の代役を、阪東が派手にノックアウト。初回に左フックでトートーをコーナーまで吹き飛ばし、続く2Rに右の連打でタイ人を沈めた。

 阪東は25戦13勝(7KO)6敗6分、トートーは6戦3勝(1KO)3敗に。

第6試合/ミドル級8回戦

中堀 智永(本多)
<判定 3-0(78-75,78-75,79-76)>
三枡 努(三迫)

 一昨年の全日本新人王・中堀に三枡がリベンジマッチに挑んだ。両者は昨年の8月に対戦しており、中堀が判定勝利を収めている。序盤1,2Rは三枡がスピードとワンツーでリードしたが、それ以降はペースダウンした相手に中堀がフック、ストレートを浴びせて押し気味に進めた。

 中堀は13戦11勝(5KO)2敗、三枡は10戦5勝5敗に。

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第5試合/Sフェザー級6回戦

会田 篤(ワタナベ)
<1R1分14秒 TKO>
ウィラ・シンワンチャー(タイ国)

 1Rから体ごとぶつかる強引なファイトを仕掛けた会田がパンチで圧倒。左右のパンチできっちり2度倒し、「ビー・タイト!」決勝前に会場を温めた。

 会田は10戦9勝(8KO)1敗、ウィラは6戦3勝(1KO)3敗に。

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第4試合/ライト級4回戦

加藤 喜孝(角海老宝石)
<判定 3-0(39-37,39-37,40-37)>
渡邊 慎一(協栄カヌマ)

☆Spot light!★
 前回の「ビー・タイト!」準決勝のアンダーカードでデビューした加藤の2戦目。ジャブが少なく持ち前のパワーを生かせなかったデビュー戦に比べ、今回はきっちりジャブを使って相手を圧倒。あと一歩、コンビーネーションを覚えてくるとKO勝ちも増えるはず。こちらも来年の新人王に期待がかかる。

 加藤は2戦2勝、渡邊は3戦1勝(1KO)2敗に。

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第3試合/Sフライ級4回戦

大橋 卓矢(駿河)
<判定 3-0(40-37,40-37,40-36)>
只野 淳(マナベ)

☆Spot light!★
 勝者の大橋はアマで国体3位の実績を持つ。きびきびした動きから素早く相手のインサイドに入り込み、左フックと右アッパーのコンビを思いきりよく振り抜いていた。打ち終わりのガードが下がり気味なのと、ミドルレンジからのパンチが少々雑な点を修正すれば、来年の新人王がとても楽しみな存在だ。

 大橋は2戦2勝(1KO)、只野は2戦1勝(1KO)1敗に。

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第2試合/バンタム級4回戦

山田 義顕(新日本木村)
<判定 3-0(40-36,40-36,40-,36)>
関根 裕明(JBスポーツ)

 山田は4戦2勝2敗、関根は2戦1勝1敗に。

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第1試合/ウェルター級4回戦

飯塚 ひろき(高崎)
<4R2分40秒 TKO>
奥原 唯史(角海老宝石勝又)

 飯塚は1戦1勝(1KO)、奥原は1戦1敗に。

 

[2004.8.23 記]



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