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■EDITORS report 〜編集取材記〜■

=2004年2月24日(火)=
日本Sウェルター級タイトルマッチ
クレイジー・キム vs. 新屋敷幸春 ほか

= 東京・後楽園ホール =

[Photo & Report;R.Shimoyama]

▼メイン/日本Sウェルター級タイトルマッチ
クレイジー・キム(金山俊治=ヨネクラ/日本Sウェルター級、東洋大平洋Sウェルター級チャンピオン)154 lbs
<TKO 5R1分30秒>
新屋敷幸春(沖縄ワールドリング/日本Sウェルター級6位)154 lbs


 
 東洋と国内のタイトルを持つ欲張りな“怪獣”金山が登場。実は試合前日の23日に、クレイジー・キムという奇手烈なリングネームに“変身”したばかりだった。さてその金山(ここでは金山でいきます)だが、常々、「世界じゃなきゃやる気が起こらん」と言っているように、東洋ではもはや敵無しの状態。この日も、入場から試合終了まで終始ぶ然とした表情を崩さず、「なんでオレがこんな奴とやらなきゃいけんのじゃ」といった態度がありあり。

 試合では1R、気だるそうな金山に対し、サウスポーの新屋敷は距離を保ってからの思いきった右スイング、左ストレートを交え元気いっぱいに動く。少しだけ「金山危うし」といった印象も抱かせた。一方の金山はゆっくりとした動きで前進し、右ボディアッパーをズシリと放ってゆく。3Rあたりからは右ストレートを使い始め、進撃開始。時折、はじけるように猛ラッシュを仕掛け、4Rにはいずれも右ストレートで2度のダウンを奪い試合を決定づけると、5Rにもグロッキーの新屋敷をしこたま痛めつけ、ラウンド2度目、計4度目のダウンを奪ったところでストップ。終わってみれば金山圧勝、世界戦に向けての猛アピールとなった。

 金山は21戦18勝(16KO)3敗、新屋敷は20戦12勝(8KO)8敗に。

▼参考/編集部採点(・=10)
金 山    新屋敷 
 9   1R   ・
 ・   2R   ・
 ・   3R   9
 ・   4R   7

* * * * *


 
▼セミ/56キロ契約10回戦
宮 将来(ヨネクラ)123・1/2
<TKO 8R47秒>
ゴンスリン・シッスーイ(タイ国/タイ国Sバンタム級10位)123

 宮は2002年度全日本新人王で、11戦無敗のヨネクラ期待のホープ。接近戦での攻防が見事な選手である。相手のゴンスリンはタイのランカーのようだが、試合の出だしを見るだけでやる気が無いのが分かる。こうなると俄然、宮の試合ぶりしか楽しみがない。宮の方もその辺を心得ているのか出し惜しみをせず、得意の接近戦から左右フック、ショートの右ストレートを繰り出していく。この左フックから右フックへの返しの速さが宮の最大の武器ではないだろうか。

 途中から攻撃パターンの中心をボディアッパーにして攻め立てるが、なかなか防御一辺倒のゴンスリンは崩せない。何度もボディへの好打を浴び続けてはいるものの、ゴンスリンはダウンせず。それでも確実にダメージは蓄積しているようで、ようやく8R、宮がコンビネーションでストップを奪い試合終了。試合後、納得のいかない表情の宮。年内のタイトルマッチに向けて、もう少し決定力を磨きたいところか。

 宮は12戦12勝(8KO)に。ゴンスリンの戦績は不明。

▼参考/編集部採点(・=10)
 宮     ゴンスリン 
 ・   1R   9
 ・   2R   9
 ・   3R   9
 ・   4R   9
 ・   5R   9
 ・   6R   9
 ・   7R   9

* * * * *

▼第6試合/54,5キロ契約6回戦
平井健剛(相模原ヨネクラ)120・1/4
<TKO 6R1分2秒>
高見沢孝介(輪島)120・1/4

 巧みなフェイントの掛け合いで静かなスタートを切った。徐々に平井のスピードとパンチのキレが勝り始め、高見沢は強引な入り方をせざるを得なくなる。目を引いたのは平井の右ストレートを当てるタイミングの良さ。4、5Rにいずれも合わせる感じの右ストレートでダウンを奪う。5Rには平井のパンチで高見沢が目をカット。続く6R、またも平井の右ストレートが高見沢を捉え、再び傷が開いてドクターストップ。この負傷はパンチによるものなので、平井のTKO勝利となる。“あさってのホープ”として平井を推したい。

 平井は6戦5勝(4KO)1敗、高見沢は10戦4勝(3KO)5敗1分に。

▼参考/編集部採点(・=10)
平 井    高見沢 
 ・   1R   ・
 ・   2R   ・
 ・   3R   9
 ・   4R   8
 ・   5R   8

* * * * *

▼第5試合/Sウェルター級4回戦
西 禄朋(新田)147・1/4
<TKO 1R1分46秒>
砂川耕平(草加有沢)153・1/4

 高い上背とゆったりとしたフォームで左リードから試合をつくる西。ロングレンジから強気なパンチを打ち込んでいく西の攻勢に砂川は自分のリズムが作れない。結局、西の連打が砂川をとらえたところでレフェリーストップ。第5試合に続いて早い決着となった。

 西は2戦2勝(1KO)、砂川は3戦3敗に。

* * * * *

▼第4試合/フライ級4回戦
深澤 巧(ヨネクラ)111・1/2
<KO 1R15秒>
渡辺洋也(宇都宮小川)112

 両者これがデビュー戦。ゴング開始からリング中央に勇み進んで数発のパンチ交換。この時、深澤のフックが渡辺の顔面に当り、渡辺がダウン。カウント4でいったんは立ち上がろうとしたものの、よろめき倒れて試合終了。わずか15秒でのKO決着となった。
 深澤は1戦1勝(1KO)、渡辺は1戦1敗に。

* * * * *

▼第3試合/54,5キロ契約4回戦
久永志則(角海老宝石)120・1/4
<KO 3R1分16秒>
渡辺潔(ヨネクラ)120・1/4

 いかにもパンチに自信を持った様子で強振する渡辺と、相手の攻撃をはずしながらシャープなパンチを打ち込む久永。パワー対スピードの好試合となった。渡辺は右のガードが低く、そこを久永に左フックで合わされる場面がたびたび見られる。3R、久永の左フックをきっかけに渡辺はスタンディングダウンをとられる。さらに久永は、またも左フックから右ストレートを返して相手をロープまで大きくのけぞらせると、赤コーナーからタオルが投入された。

 久永は2戦2勝(1KO)、渡辺は2戦1勝(1KO)1敗に。

▼参考/編集部採点(・=10)
渡 辺    久 永 
 9   1R   ・
 ・   2R   9

* * * * *

▼第2試合/ライト級4回戦
中澤勇輝(ヨネクラ)134・3/4
<TKO 2R2分47秒>
矢野強持(横浜さくら)135

 お互いデビュー戦からか、1Rはどちらも消極的。軽快なステップでリングを回る矢野だったが、2Rに入るとジャプの数が少なくなる。中澤はゆっくりとだが、基本にしっかりとワンツーフックで間合いを詰める。このワンツーフックがこつこつと矢野にヒットし始め、2R終盤、中澤のやはり同じワンツーフックから右へのコンビネーションが決まり、レフェリーストップ。少し早すぎる感のあるストップだった。

 中澤は1戦1勝(1KO)、矢野は1戦1敗に。

▼参考/編集部採点(・=10)
中 澤    矢 野 
 ・   1R   ・

* * * * *

▼第1試合/バンタム級4回戦
渡辺大介(埼玉池田)118
<判定2-1>
千葉勇輔(沼田)117・1/2

 1Rは千葉の右ストレートで渡辺の腰が落ちかけるなど、千葉が優勢。2R以降は体をくっつけ合ってのインファイト。千葉はボディ、渡辺は顔面へ攻撃を集中させるが、単発ぎみの千葉に対し渡辺はうまくパンチをまとめて手数の印象点で勝り、デビュー戦をものにした。千葉は相手よりも高い身長を生かせず、接近戦に巻き込まれてしまったのが痛かった。公式採点は38-37、39-38で渡辺、39-38で千葉。

 渡辺は1戦1勝、千葉は2戦1勝(1KO)1敗に。

▼参考/編集部採点(・=10)
千 葉    渡 辺 
 ・   1R   9
 9   2R   ・
 9   3R   ・
 ・   4R   ・
 38  計  39

 

[2004.2.26 記]



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