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[ Photo & Report;Hiromasa Inoue The Future of Boxing JAPAN ] 空港を出る前に、CAESARSやMGM、MANDALAY BAYの売店をのぞき、Tシャツやキャップなんかのオリジナルグッズをさがしました。MGMの売店では今回の“REDEMPTION”モノがはやくも売られてました。 今回はなかったですが、場合によっては1〜2ヶ月前に行われた試合の“在庫一掃特価品”のようなものもあるんです。本誌『No.1』(いちいちことわらなくても、1号しか出してないんですがね…)の取材で今年4月に来たとき、3月に行われた「ロイ・ジョーンズ×ジョン・ルイス」戦のものが売れ残っていて、“どれでも3つで20ドル”みたいに安く売ってたから。 会場(MGMグランド)近くの安モーテルに荷物を置き、ひと休みしたらMGMへ行って雰囲気を味わいにいこか…と思って横になったら、ひと休みどころかたっぷり5時間以上眠り込んじまったです。 それでもすぐに起きあがれなかったけど、ウダウダしながらも空腹には勝てず、だらだらMGMまで歩いていき、フードコートで安い夕飯。夜も11時近くなって目がさえてきたんですが、横になったらまた眠れました(笑)。赤ん坊みたいですな。 そのMGMグランドに入る前、正面入口(ライオンがいないほう)に通じるロータリーにかかっている横断幕を見て、気分高揚。寒いくらい涼しい館内に入るや、ロビーにはライオンが乗っかったリング、左を向けばオフィシャルグッズを売るスタンド…。 不慣れなオノボリさんはもう今日が試合か、なんて気分になって、早足でカジノを抜け、Studio Walkを通り、「グランドガーデン・アリーナ」入口に隣接するメディアセンターへ向かったのでした。 メディアセンター…。そう、なんとメディアセンターです。 まさか想定したほど売れずに、そして本誌『No.2』がすぐに出せなくなるとは夢にも思わず(笑)、この春にダメモトで出したクレデンシャル(取材者証)申請が通り、笑っちゃうことに“取材記者”としてこのビッグマッチに臨むことになったんでした。 身につけ慣れてないもんを首からぶらさげていて、なんだかくすぐったい気分でしたな。スーツなんて着慣れない学生が、リクルートスーツを初めて着てるみたいな感じだったか…違和感ありありだったんでしょうな。 まあ、自意識過剰はほどほどにして、試合会場であるグランドガーデン・アリーナでは、午後2時半から公開で行われる「weigh in(計量)」。 マイケル・バッファーのアナウンスに導かれ、大歓声のなか登場した主役2人。ともに154ポンドで一発パスし、テレビ向けらしいインタビューを数分ずつ受けはしたものの、登場してから15分足らずで退散…。 計量自体が済めば、することはもうないんだから当たり前とはいえ、あれだけ待ちに待たされていたので、“え、もうおわり?”という感覚でした。こういうもんなんすね。 拍子抜けはさせられても、あしたの試合への楽しみは膨らむばかりでした。 しかしその前、朝10時からは10月4日に行われる「イベンダー・ホリフィールド vs ジェームス・トニー」戦、11時半からは11月8日に行われる「ロイ・ジョーンズ vs アントニオ・ターバー」戦の記者会見が、会場であるマンダレイベイ・ホテルで開かれたのでした。 まずホリフィールド。 イベンツセンター近くにある「BORDER GRILL」で、朝食会も兼ねてました(自分はあんまり食えなかったですけどね)。相手のトニーは来なかったけど、アンダーカードでホエル・カサマヨルと対戦するディエゴ・コラレスが来ておりました。 ホリフィールドをあまりにもたくさんの記者が取り囲んだために、その輪に加われなかった記者たちがなんとなく話を聞いている、といった風景に見えましたね。 11時半から、昼食会も兼ねる(結局コーヒーしか飲みませんでした…)という会見だったらしいですが、ジョーンズはじめ関係者がぞろぞろ現れたのは12時半をすぎてからでした。こういうもんなんすね。 待つ間、別仕事の打合せもできたり、新しくできた友人とも話したりして、これはこれでとても有意義な時間でした。 しかしまあ、ロイ・ジョーンズはよくしゃべりました。壇上に上がるやマイクを握り、なにごとか話し続けました。何を言ってたかは…わかりません! 正規の司会進行のもと、自分がしゃべる番になってからも早口(に感じました)で…。 チャンピオンはアントニオ・ターバーですが、主役はジョーンズだというのは紛れもない事実。 ジョーンズ様に挑戦していただく…みたいな図式は、疑いようもなかったです。謙虚なんだか、はじめからこういう顔なのか、ターバーの表情やふるまいも、どこか“慣れない場所に立たされている”ように見えました。
▼9月11日(木) −− 渡 米−−
成田を飛び立って約8時間半、サンフランシスコで乗り継いで1時間ちょっとのフライトの末、ラスベガス着。空港ターミナルビルのロビーにはもうスロットマシンが並び…なんてことをダラダラ書いてもしょうがないっすね。どうしても気になる方は、市販のガイドブックを見ていただきましょうか。
※そんなもん帰りに買えばいい…といえばそのとおりなんですが、帰り、特に経由地で泊まったりせずに日本へそのまま帰るときって、朝6時台の便によくあたるんです。5時前後に空港行っても、キオスクっぽい店以外は開いてないんすね。

▼9月12日(金) −− 計 量 −−
7時すぎには起き、8時にはモーテルを出発。乾燥しきった快晴の空の下を数分歩いて、MGMグランドへ。いくら寝起きが悪いといっても、あれだけ眠れたらさすがに早起きできるもんです。

とはいってもデラホーヤ&モズリーだけじゃなく、アンダーカードに出るボクサーからスタート。メインの両雄が登場したのは3時半をすぎた頃だったです。アンダーカード組はサササッと用を済ませていたので、えらく待たされた感が大。

▼9月13日(土) −− 試 合 −−
この日も当然のように快晴。いよいよ試合の日。
2年前フロイド・メイウェザーに完敗したあと、すっかりカゲが薄くなってしまったですな。まあ、勝ったメイウェザーにしたって、その後あまり冴えた試合をしてるとは言いがたいんですがね…。
つづいて1フロア下にある、イベンツセンター内のボウルルームでロイ・ジョーンズ。
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甲子園球場の阪神戦のように、列をなした観客が待ち切れずに先を争って館内へ…という光景は見られませんでした。それどころか、セミファイナルが始まる頃になってもまだ、空席がいくつもありました…。
“アメリカのファンはメインの試合以外興味がないようだ”みたいな記事を前に読んだ記憶があったけど、まさにそのとおり。セミはプエルトリコのホープ、ミゲール・コットが出るのに、ですよ(まあ、結果的に流し気味の試合ぶりで、あまりエキサイティングじゃなかったですけどね…)。
事実、セミが終わり、天井や四隅にに吊るされたモニタ画面に両者の控え室の様子が映る頃になると、みるみる埋まっていき、熱気も帯びてきたのでした。
日本の世界戦とちがい、国歌吹奏(こっちは斉唱か)は選手入場前に行われるんですな。WOWOW中継などは見ていて知ってはいましたが、どうしてなんですかね…。
役者が揃い、マイケル・バッファーが「Let's get ready to RUMBLE!」をコールしたときの会場のヒートアップぶりは、いまだ耳に残る“心地よい喧騒”だったですね。あの三好さんは何度も何度もこれを味わっているんですなぁ(やっぱりうらやましい)。
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実際試合後の会見では、デラホーヤ本人はもちろん、プロモーターのボブ・アラムまで、判定に異義を唱えていたくらい…。おまけに法廷にまで持ち込むつもりらしいと聞いたときは“おいおい”でしたね。いくら現役ナンバーワンのスターボクサーといえど、ほんとにそこまでやったらかっこ悪いですワな。
モズリー陣営の「作戦通りにボクシングし、勝ったんだ!」という自信と満足のまじった、会見でのイイ表情がかっこよく見えました。あんまり「相性」という抽象的な表現はしたくないですが、3戦目をやったとしても、同じ結果が出るような気がします。
それよりも、デラホーヤはバーノン・フォレストと戦って勝ってほしい。そういう“ジャンケン関係”も見てみたい。…そんなことを考えながら、会場をあとにしたのでした。
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| 試合翌日の地元紙『LAS VEGAS SUN』も1面にドン |
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| “MC”マイケル・バッファー |
だから日本でも真似してみたら、とは思えないんですが(笑)。日本の場合は逆に、選手コールのとき、むりやりアメリカの真似して出身地や戦績を言ったりせず、体重とせいぜい所属ジムを言うだけの、シンプルなコールでいいんじゃないかと最近思います。コールされる選手本人はどう考えるだろう…(まずはウチのC級ボクサーあたりに聞いてみるかね)。
最後に話を逸らしますが、試合当日、あの三好氏とも試合会場で会いました。今回も2泊4日の旅程だったようです(笑=本誌「海外個人観戦推奨座談会」も参照!)。
一般的に考えればちょっとした強行日程です。しかもラスベガスに2泊なのではなく、翌日早朝にロサンゼルスへ飛んで、野茂英雄の登板ゲームを観戦したとかいう、落ち着きのないスケジュール…。
まあ、ミヨシさんの旅話をここで書いてもしょうがないですね。「怪遊記」をお楽しみください。
なんとなく渡米記、おしまい。
[2003.9.22-27 記]